HOME >> 鉄道模型工作室 >  レーティッシュ鉄道 アレグラ号の室内灯工作

鉄道模型工作室  レーティッシュ鉄道 アレグラ号の室内灯工作

 新しい登山鉄道ユニットの工作に合わせて、走行させる車両の整備も実施しています。 先回は、TOMIXのサン・モリッツ号の室内灯工作を報告したので、今回はKATOのアレグラ号の室内灯工作を報告します。

 

■ 先頭車 ABe4/4 35108号車の室内灯加工

 今回工作する車両は、KATOのアレグラ号3両セットです。 まず最初に、モーターを搭載していない先頭車 ABe4/4 35108号車の室内灯加工から始めました。

 このアレグラシリーズ車は、中央部に扉が設けられているので、この場所にコンデンサを取付けた室内灯ユニットを持ってくることにします。 ユニットは、「チラツキを防止したLED式室内灯 まとめ」(2020/12/7)に従いましたが、コンデンサは細長いタイプを使用し、抵抗は 1KΩのチップ抵抗を使いました。

 このユニットを中央の扉部分に収めた状態を下に示します。 配線は、φ0.29mmのポリウレタン線を使用しました。

 テープLEDは、3個のチップLEDが直列に配置されている 12volt 使用の電球色を使用しています。 切断部分は、3個単位なので、6個使用となるのですが車体が短いため、はいりきれません。 このため、途中にしわを作って長さを縮めて貼り付けています。 下左の写真。

 室内灯ユニットとテープLED間の配線は、確実性と工作の容易性のために、いつもポリウレタン線を使用していますが、今回もφ0.29mmを使いました。 しかし、長めにした事と、太めの線を使用したことで、窓の外から見えないように収めることに四苦八苦してしまいました。 その様子を下に示します。

 シャシーから電気を取るための集電シューは、0.1mm の青銅板から切り出した手作りシューを使っています。 やはり、配線は短め、細めにすべきでしたね。

 

■ 中間車 Bi35608 の室内灯加工

 次に、中間車のBi35608 に室内灯を取付けました。 この車両の中央部は先頭車両とは異なった形状をしています。 実車ではトイレではないかと想定しますが確かではありません。 しかし、このスペースはコンデンサや基板を収めるには絶好の場所です。 そして、テープLEDを天井に貼り付けるのでは無くて、座席シートの上に被せる方式にしました。 とは言ってはペラペラのLEDをそのまま上に被せる事は出来ませので、厚さ 1.0mm のプラ板を加工してその上にテープLEDを貼り付けることにしました。 そして、テープLEDの長さもギリギリ入りましたが、真中のLEDはトイレ部分に重なるので塞ぐことにしました。 下左の写真。

 プラ板には、LED用の他に、いろいろな穴を開けていますが、これらの穴を使って座席シートにはめ込むための穴です。 上右に工作した室内灯ユニットを示します。 コンデンサとブリッジは基板の表と裏に分かれて取り付けました。 スルーホール式の基板ですので、この辺りは自由な配置が出来ます。

 テープLEDとプラ板と室内灯ユニットを組み合わせた状態を上に示します。 組付は白いマスティング・テープを使用しています。 ユニットとLED間の配線は、φ0.2mm のポリウレタン線をつかっています。 テープLEDの中央部で接続させていますので、非常に短く簡単に出来ました。 車体側との配線も細い線を使いました。

 座席シートとシャシーのセット(部品名は床下セットと呼ぶそうです)に取付けた状態を上に示します。 シャシーから電気を取るための手作り集電シューを長めに作り、その端に、配線をハンダ付けしています。 この方式は、配線が非常に楽で、スッキリとしています。

 レイアウトにて点灯テストを実施しました。 問題無く綺麗に点灯しています。

 

■ 動力付き先頭車 ABe4/4 35008号車の室内灯加工

 最後にモータ付きの先頭車の工作を実施しました。 この車両の中央部はモータの影響で床が盛り上がっているため、ユニットを取付けるスペースは苦しいです。 しかし車両後部に機械室のようなスペースがあったので、ここにユニットを収めることにしました。 テープLEDは中間車で実施した方法を実施することにしましたが、テープLEDの長さがマッチしません。 ひだを作って縮める方法も使えませんので、やむなくテープを切断することにしました。

 部品を揃えた状態を下に示します。

 今回使用しているテープLEDは、3個のチップLEDが繋がっているタイプなので、切断して残った第4のLEDをどうやって通電させるのかが問題です。 そこで、単純に 1KΩのチップ抵抗を介して12ボルト電源と接続するようにしました。 下の写真。

 テープの給電端子に12ボルトの電圧を掛けると、4個とも綺麗に点灯したので、しめしめとばかりに、ユニット部分の工作を始めました。

 今回は、太いが長さの短い100μFのコンデンサを使いました。

 テープLEDと接続し(上の写真)、シャシーに取り付けた状態を下に示します。 でも、配線の様子が上の写真と異なっていますよね・・・・・・?

 ユニット取付け部の処理の具合を下に示します。

 最初に工作した単純な配線状態で、車両での点灯テストを行うと、第4のLEDしか点灯しませんでした・・・・・・・・・!

     なんで?

 最初は理由がよく分かりませんでした。 電気に詳しい方ならすぐにお分かりと思いますが、ユニットに取付けている 1KΩ抵抗の影響を考えていなかったのです。 第4のLED回路は、直接12ボルト電源に接続する必要があったのです。 そこで、1KΩのチップ抵抗を2KΩのチップ抵抗に替え、配線も変更したのです。 この状態では綺麗に点灯するようになりました。

 

■ 点灯テスト

 レイアウト上での点灯テストの様子を示します。

 どの車両も綺麗に点灯していますので、この工作を合格としました。

 この編成をアーチ橋の上に載せてみました。

 室内灯は点灯するも、動力車は走り出さない・・・・・・・・・・・即ち、常点灯機能が有効であることも確認できました。

     *******************************************************************************

 この編成は、アーチ橋とはピッタリとマッチするのですが、如何せん、曲線部分がきつかったのか、路面不良かで安定して走行出来ず、さらに、ホームが短い事により3両編成は走らせる事ができません。 エンドレスレイアウトや、KAATOのユニトラック・コンパクトを考えるべきでしたなぁ・・・・・・・・・・・・残念。

 

ページトップへ戻る .


 2021/11/30 作成