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鉄道模型工作室  鉄コレ名古屋鉄道 3700系電車の電飾を工作 その1

 先回、鉄コレ電車の電飾工作を実施しましたが、出来栄えは兎も角としてその工作を楽しみました。 これに気を良くして、今まで手を加えていなかった他の鉄コレ電車にも、同様な工作を実施することにしました。 今回は、名古屋鉄道 3700系電車の4両編成の2セットに電飾を工作を施しました。

 工作は、第1セットを工作した後の走行テスト結果により、不具合点の対策を検討して第2セットを工作しました。 ここでは、工作内容の改良内容の流れを重視して、内容毎に報告することにしましょう。 最初は台車の集電化工作から報告いたします。

 

■ 名古屋鉄道 3700系電車のセット

 マイコレクションの「電車・気動車類 リスト」に示すように、鉄コレの名鉄電車はいくつかのセットを所有していますが、どれも電飾工作は未実施です。 今回はまず、 3700系電車のセットを取り上げ、その電飾工作を実施することにしました。

 最初の工作は、リストに記した「名鉄 3700系特急」を第1編成として取り上げました。 上左の写真の車両です。 上右の写真は、第2編成として「名鉄 3700系急行」です。

 

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■ 台車の集電化工作の実施

 車両の電飾には、まず台車の集電が必須です。 鉄コレの場合は、この集電化構造が配慮されていませんので、まず、この工作から実施しました。

 鉄コレ台車の集電化工作は、自分もいろいろ実施してきましたが、どれも満足のいく結果が得られていませんでした。 問題は集電の確実性と走行抵抗の増加でしたので、今回はその対策として、KATOのASSYパーツを利用することにしました。

 この方法は、旧型の客車類での工作経験がありました。 そして、残留品を漁ってみると、右に示す TR50 の部品を見つけたのでこれを使用することにしました。

 名鉄の3700系電車の実車とマッチするかどうかは不明ですが、鉄道会社では、台車をいろいろ変更し、古い車両の台車を再利用しているとも聞いていますので、この台車もありということにしました。

 また、台車の取り付けは鉄コレのピン方式をそのまま踏襲しています。 また、カプラーはKATOの密連型を使用しています。

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 最初の工作は、シャシーに集電子のための長孔をあける工作です。 この様な工作は最初に「オハ31系の旧型客車に室内灯を組込む」(2014/5/15)にて実施しており、位置決めのための治具も作っていましたのでこれを活用します。

 次に、集電板の工作です。 今回は単純な形状にしました。厚さ 0.1mm の燐青銅板を幅が 3mm 長さを 90mm の矩形にして切り出し、シャシーの底にMTテープを使って貼りつけました。 重り板によるショートを防ぐため金属部分はすべて覆うようにしています。 下右の写真。

 電飾工作後のテスト走行では、集電機能は問題なったのですが、トレラー車の脱線事故がたびたび発生しました。 台車のどこかがシャシーなどに引っかかり、動きが制約されたためと推察してその干渉部分を探しましたが見つかりませんでした。 動きはスムースなのです。 仕方がないので鉛板の切れ端を床面に張り付けて車体を重くすると、脱線しなくなりました。 何かの拍子に軽い車体が浮き上がったしまったようです。

 しかし、車体の裏側をしげしげ見ていると、あることに気が付きました。 台車のガタが大きいのではないか? このため、台車が変な動きをしているのではないかと考えて、第2編成の工作では、台車の中心ピンの止め方を変更してみることにしました。 台車側の穴はφ3.5〜3.6mmです。 そしてピンの直径はφ2.9mm でした。 すなわち、0.6〜0.7mmのガタガタの取り付け状態でした。

 

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■ 台車支持方法の変更

 台車とシャシーをつなぐ中心ピンのガタを小さくするために、KATOのようにネジ式の固定方法を検討しました。 幸いにも我が材料ストックには、外形がφ3.2mmのパイプがありました。 このパイプを使用するとほど良いガタが得られ、かつ、台車の支持も確実となります。 シャシー側は、φ2.7mmの穴をφ3.2mmに広げて台車の軸支部材として、このパイプを差し込むことにしました。

 また、台車についてはホビーセンターカトーに注文していた右の写真に示すパーツが届いたのでこれを使用しました。

 シャシーにパイプを強く押し込んだ状態を上に示します。 これで固定出来ていますので特に接着剤の使用は不要でした。 偶然とは言え、φ3.2mmのドリルとパイプ材を持っていたのでラッキーな対応が可能でした。 また、パイプの内径はφ1.5mmでしたの、ネジを強引にねじ込むことができました。 なお、パイプ材は、スチレンパイプTBFS-4 を使用しました。 

 シャシーの裏側を上左に示し、表側を上右に示します。 集電板の工作は前回と同じです。

 MTテープでの固定状態と重り板を乗せた状態を上に示します。

 電飾工作後のテスト走行では、脱線事故もなくスムースに走行しており、集電機能もバッチリでしたの今回の集電化工作は合格としました。

 

■ 余談

 なお、このシリーズ用の車両ケースはTOMIX製を使用していました。 しかし、使い方が荒かったのか、下記のように機能不全に陥りました。

 このため、使い勝手の良いKATO製の車両ケースに変更しました。

 このシリーズは、車両の長さが 17m 級であったので、これに合わせてパットも修正しています。 上右の写真。

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 次回は、前照灯と尾灯の工作を報告しましょう。

 

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 2022/5/14 作成