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鉄道模型工作室  名古屋鉄道 5500系電車の電飾工作  その2

 今まで手を加えていなかった電車類の電飾工作を実施しています。 今回は、グリーンマックスの板キットを組付けた名古屋鉄道 5500系電車の4両編成の尾灯と前照灯の工作を実施しました。

 

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■ 尾灯の工作

 またまた、新しい工作法を試しました。 今までの工作の中で苦労した点の改善を実施しました。 チップLEDと光ファイバーとの光軸の合わせに苦労したので、ユニットを 片面銅張積層板 を使って工作ることにしました。 サンハヤト製の厚さ 1.6mm のものです。 生基板と呼ばれているもので 紙フェノール製です。 以前に共立エレショップから購入したものです。 下左の写真。

 この基盤材より、5.0×16.5mm の大きさに切り取り、車体の尾灯の位置と共加工によって、φ1.0mm の穴をあけました。 そして、チップLEDの位置決めとなるように 基盤の銅張側にφ1.5mm の穴を浅く開けました。 こうしてφ1.0mm とφ1.5mm の軸を一致させておきます。 その後、この銅張部分を上下に分断するように、カッターにて切断して上下の回路を形成しました。 このφ1.5mm の穴の部分に、1608サイズの赤色チップLEDを半田付けしました。 下右の写真。 こうすると、光ファイバーとチップLEDの光軸を容易に一致させることができるはずです。 また、チップLEDの半田付けも簡単になり、固定も確実となりました。

 電極間を通電させて、LEDが点灯するのを確認して、φ0.29mmのポリウレタン銅線を半田付けしました。 下右の写真。

 下の写真は、出来上がったユニットの裏側と表側です。

 ここでも点灯テストを実施しておきましょう。 なかなかいい感じですね。

 そして、問題はユニットの遮光方法なのです。 まず、先回度同様に、パテを塗って遮光処理を実施しました。 しかし、乾く前に盛り上がった部分を指で押さえたのが間違いでした。

 再び点灯テストを実施すると、片方の穴が塞がって光りが見えません。 パテを押さえたので穴の中にもぐりこんだようです。 そこで小さなマイナスドライバで穴の中を掻き出したのですが、下右の写真の様に、光量が足りません。 失敗作です。

 

■ 遮光処理のやり直し

 パテの塗り方がまずかったので、いったんパテを取り去ることにしました。 その方法は簡単です。 まず、ラッカー用のうすめ液を用意します。 ペイント用のうすめ液では効果がありません。 そして、小さな容器の中にうすめ液を入れ、その中にユニットをほりこんで、パテが溶け出すのを待ちます。 下左の写真がその時の様子です。 プラスチックの小さな容器からポリウレタン銅線が覗いているのが分かると思います。 数時間置いておくと、パテは溶け出してしまうので、歯ブラシで綺麗に掃除しました。

 電気系に異常がない事を確認して再び遮光処理を実施しました。 今度は、光ファイバーをあらかじめ差し込んだ状態で、表側からパテを塗りました。

 ここまで工作して、手を止めてしましました。 またまた新しい改善方法を思いついたのです。 チップLEDの周りに、乾くと透明になるセメダインCを少し塗って遮光材が侵入するのを防止することにしました。 このセメダインが固まるまで待つことにした。 そして最後に遮光用としてパテでなく、取り扱いが容易なエナメル塗料を塗ることにしたのです。 均一に薄く塗ることが出来て、遮光効果があると思ったからですが、効果はバッチリでした。

 

■ 前照灯の工作

 次に前照灯を工作します。 このモデルは、前面上部に、中央のライトの他、両側に少し小さめのライト2個設置されています。 実車の写真を見ても、この3灯が点灯していました。 LEDを3個も光らせるのは大変ですので、光箱と光ファイバーを使うことにした。 ボックスは下左の写真の様にいつもの3mm 厚さの低発泡塩ビ板を切り出して、そこに光ファイバーを差し込むことにした。

 中央部は先回と同じφ2.0mm プラスチック製のライトパイプを使い、左右は、φ0.75mm の光りファイバーを使った。 光路の交差部は、特に注意してバリ取りを実施し、ファイバーを差し込んでもバリが出てこないように何度も確認した。 チップLEDは2012サイズの電球色チップを使用し電極を半田付けした。 下右の写真。

 反対側の端部にチップLEDを貼りつけて、点灯具合をチェックしました。

 各光路が均等に光るようにファイバーの差し込み具合を調整しましたが、差が出る恐れがあったので、φ2mm ×2mmの丸棒を中央に挿入して、各ファイバーの出すぎをストップさせるように工夫しました。 

 

■ 取り付け

 出来上がったユニットを車体に取り付けました。 前照灯はMTテープを使って固定しています。 ユニットから光が漏れても室内灯と同時点灯なので問題ないと判断しています。 尾灯は黒色のエナメル塗料を塗って取り付けています。

 室内灯も今までと同じ工法で取り付けています。 テープLEDの接着が弱かった部分は、MTテープで補強しました。

 

■ 点灯テスト

 レイアウトにて、電飾工作品の点灯テストを実施した。 まず、室内灯のチェックです。 綺麗に光っています。

 次に1号車の前照灯と尾灯のチェックです。 問題ないようです。

 4号車もチェックしました。 こちらも問題無いようです。

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 走行時も綺麗に点灯していましたので、今回の工作は合格としました。

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 2022/5/26 作成