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先に報告した「信号機を作ろう その2」(2022/9/11)にて、PICマイコンを使用せずトランジスタだけでも構成できることに気が付きましたが、後の祭りでした。 その後、チップLEDを使わずに、より簡単に工作できる工夫として付随していた丸頭のLEDを使って工作してみることにしました。
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■ 使用した素材
使用した素材は、「信号機を作ろう その1」(2022/9/8)で紹介した信号ヘッドとセットになっているLEDを使用しました。 Amazon にて入手したevemodel製の「・・・・信号機 2灯タイプ 10本入り 鉄道模型 建物模型 ジオラマ 情景コレクション・・・」 の部品セットです。 その部品類を右の写真に示す。
■ LEDの取付と支柱の工作
今回は、このLEDの電極の足を使って、赤と緑のLEDの連結と、支柱への取付けを実施しました。 まず、場内信号と出発信号を背面合わせにセットし、ハンダ付けしようとする状態を下左の写真に示します。
マイナス側電極をコモン電極とし、さらに支柱にも半田付けして信号機の支持枠を兼ねることにしました。 しかし、写真の様な位置合わせでは上下の高さが長くなるので、一度ハンダ付けを外し、背面するLEDを少しずらせた状態で重ねることにしました。 ハンダ付けが完了した状態を下右に示します。 写真では見にくいが、ふたつのLEDの位置を少しずらしてあります。
そして、反対側から見た状態を下左にします。 LEDの4本のプラス電極が支柱側に見えますが、ここにポリウレタン銅線をハンダ付けします。 このように、表側と裏側のLEDの電極が重ならないように、LEDの位置をずらしているのです。
支柱の土台や基板への取付方法は先回と同じ工作なので説明を省略します。
支柱などの半田付け工作が完了した状態を写真に示します。 だいぶすっきりとしましたね。
■ 電気回路の工作
次に、電気回路を工作します。 回路構成は先回ブレッドーボードで確認した構成をもとに基板上に構成しました。 トランジスタは2SC1815Y を使い、抵抗は 1KΩのチップ抵抗を使用しました。
トランジスタの位置は、梯子の位置を考えて基盤の端の方に寄せています。 LEDのプラス電極からは、Φ0.16mm のポリウレタン銅線を使って配線し、支柱部分は白いマスティング・テープで固定しています。 入力部の配線は先回と同様な配色にしました。
■ LEDの点灯テスト
部品の機能やハンダ付け状態、断線せショートの有無などを確認するため、ここで、5ボルト電源を使って点灯テストを実施しました。 不具合があれば、ここで修正可能なのです。 信号のON/OFF 状態などはジャンパー線の接続先を変更して実施しました。 テストの様子を下に示します。
全てのLEDは問題なく点灯していることが確認出来ました。 信号点灯のロジックも狙いどうりに作動してくれました。
でも、写真に示すように、LEDの側面からは予想通りに光りがダダ漏れです。
■ 遮光と仕上げ
まず、LEDの光漏れ対策として、タミヤのベーシックタイプのパテを使用しました。 このままでは粘度が高いので小さな隙間には浸み込みません。 そこで、ラッカー用のうすめ液を使って、サラサラの状態にして塗りこみました。 ラッカー用のうすめ液は、このパテの溶剤と同じどうかは分かりませんが、パテが解けることは確認していました。 面相筆並みの小さな筆をつけってペイントの様に塗っていきました。
電気回路は合格が出ていますので、絶縁対策も兼ねて、基板の表や裏も塗ってしまいました。
パテが乾いた頃を見はからって、信号灯本体の周りを黒く塗りました。 すこしゴテゴテしてしまいましたが、近くからは見ないことにしています。
■ 光り漏れなど最終確認
最後に、再び点灯テストを実施し、各LEDからの光り漏れがないか確認しました。
側面からも光り漏れがない事も確認出来ましたので、今回の工作は合格・完了としましょう。
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今回、あらたなアイディアの確認のために、新しく信号機を作ったのですが、さて、どこに設置しようかな? 今ある正常な信号を取替えるのも勿体ないので、レイアウトの拡張工事に使うしかない様です。
2022/9/18 作成