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鉄道模型工作室  電源車との連結とBトレ動力車の永久連結

 

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■ 電源車との連結方法

 以前に、マイクロエースのC12-164の集電不良を改良するため電源車(?) から給電させる方法に改造すると、非常にスムースな動きとなり、スローも滑らかになったことを報告いたしました。 遥友鉄道 車両紹介
 電源車は、KATOの小型車両動力ユニット (11-107) のジャンク品(モータがロックする作動不良品) のモータやギヤ類をはずして集電機構のみを活用し、連結はI 字型のプラ片を手作りしアーノルドカプラーボックスにはめ込んでいます。 電線も一緒に通しています。 この I 字型の連結部の詳細の問い合わせがありましたが、この方式はすでに破棄していました。

 それは、電源車も普通の客車の様に室内灯を組み込むため、室内での配線をやめて動力ユニット(11-107) のトレーラ側台車から直接配線するように改造したからです。 そして、カプラー部は、KATO-N をそのまま使用するようにしています。 配線がねじれないように二つの車両を線路上に載せる、連結は押しつければ完了します。

 以前のI 字型の連結棒(ドローバー) ですとこのへんが面倒でしたので改良しました。I 字型は、両端をアーノルドカプラーの根本の部分をまねて出っ張りを作り、長さは車両が干渉しないように短くしたと思います。 道具箱や廃材箱を探しましたがこの小さな連結棒を見つけることが出来ませんでした。 写真も探しましたが撮影していませんでした。 ごめんなさい。
 なお、カプラー受けは手を加えていませんし、配線は、カプラー受けの横を通して床板の隙間から室内に通し、動力ユニットの銅板に半田付けしていました。 見栄えのために配線をくくりつけると、動きが規制され脱線してしまいます。 細くて柔らかい配線なら大丈夫でしょうが、ぶらぶらさせておくのが一番です。
  また、配線は固定式ですので取り扱いはややめんどうですが、電気的には確実ですので信頼性は高いと思います。

通電カプラーがあれば万々歳ですが・・・・・・・・。                                   

(この記事は 2009/11/20 にトレイントレインに投稿したものを再編集しました。)

 (追伸) その後、このカプラー部分は連結操作がいちいち面倒なので、もとのI 字型に戻しています。 配線方法も、下記の方法をまねて、すっきりとした配線になっています。

 

 

■ その後の改良:  Bトレ動力車の永久連結

 そして、この連結方法を応用して、Bトレ動力車の永久連結手段にも活用しています。 ポイントは如何に柔軟性のある導線を使うかに掛っています。

   

 左の写真に示すように、2台のBトレの動力台車 「小型車両用動力ユニット」 から、それぞれのトレーラ台車を取り外します。 そして、アーノルドカプラーを取り外します。 次に、厚さ 1mm のプラ板を幅 3mm 長さ 16.5mm に切り取り、両端に 1mm の穴を距離 14mm の位置に開けます。 次に直径 1mm の プラ丸棒を適当な長さに切断し、一端を少しテーパー状に削っておきます。 このプラ板と丸棒をマジックインキで黒く塗っておきます。 台車のカプラーポケットの位置で、丸棒をプラ板の両端の穴に差し込みます。 きついぐらいがいいのですが、ガタガタでしたら接着剤を流して固定し、右の写真の状態にします。 左右の台車が左右上下に自由に動き、カーブ走行でも引っかからないかどうか、実際の線路にのせて確認します。 確認が取れたら丸棒の端を切り取ります。 丸棒を短く切り過ぎると外れやすくなります。 これで、台車の永久連結が出来ました。

 

 次に導線を作ります。 この導線の弾力性が大きいと台車の動きを阻害し、脱線してしまいます。 如何に柔軟な導線を使用するかが、この連結方法のポイントとなります。 今回の方法では、絶縁のための被覆が不要であるため、裸の導線が使用できます。 0.12mm×10 芯の被覆コード線を用意し、線を切り開き中の導線だけを取り出します。 さらに その内の5芯だけを取り出し、より合わせて長い導線とします。 より合わせは手でも出来ますが、大変ですので左の写真のようにドリルを使用しました。 導線の両端を適当なものに結び、ぐるぐる回しただけです。

 次に、右の写真のように、永久連結された台車の集電子の間を導線でつなぎます。 右の台車が組み終わった状態で、左の台車がこれから作業する状態です。 2本の導線は、プラ板の両側を通るようにしてショートしないように注意して配線します。 台車は軽く左右に振れることが大切なので、導線はぶらぶらと、余裕を持って設定していきます。 きっちりと固定してはいけません。 さすがにプラ板の中央部では絶縁用ビニールテープを巻きつけて固定しています。 台車が軽く左右に振れることを確認しながら作業を進め、 両方の台車が組み上がると、動力車に組み付け、走行テストをして完成です。

 

 

 この方法で、Bトレの新幹線 700系と500系の長編成を仕上げています。 上の写真に、700系と500系の動力車の状態を載せております。 何度も台車を脱着したため引っかかり部がバカになってしまいましたので、M1.4のねじで止めています。 また、台車の集電子とフレームの集電板との接触も大切なので、しっかり調整しておきます。集電板の位置がずれたり、反り返って接触不良になる場合が多く見られます。 ここで接触不良となると今までの努力が水の泡となってしまいます。

 現在、700系は 2M 6T を2本つなげて16編成とし、500系は2M 5Tを2本つなげて14編成としています。 さらに、動力車は水草用重りでしっかりと加重して牽引力を高めており、新RT鉄道の上坂でも快適に走行しています。 なお、500系はAセットとBセットをそれぞれ2セットしか購入しなかったため、中間車両が不足している状態です。 Aセットを5個も買えないよ。