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鉄道模型工作室  2両編成のキハ24

 金属製組み立てキットのキハ24形気動車ボディーキットの組立工作について、2016/9/4に「金属製組み立てキットを組み立てる」にて報告している。 そして尾灯についても「キハ24の尾灯を改造する」にて改良工作を実施した。

 その後、この古い金属製のキットを同じくオークションで見つけて入手していたが、ハンダ付け工作を実施した途中の状態でお蔵入りにしていた。 全く同じキットであったが出来栄えはマアマアの状態であったのでそのままにしておいたのであろう。

 モデルの整理中にこの工作途中のものを見つけ、その活用方法を考えた。 そして、2両編成として仕上げる事にした。 こちらは動力車は不要であるので安易に考えていたが、いろいろのトラブルによって意義と手間取ってしまった。

 

■ 2両編成のキハ24

 キハ24はキハ45系列の車種で北海道向けに設計された車両とのことであるが、実車のいきさつにはとらわれず、適当に仕上げる事にしよう! ということで、我が中部地方で走っている名鉄電車に似せて、赤色の2両編成車に仕上げることにする。 名鉄には気動車は走っていないぞ!・・・・・・・の突込みは無しにして。

 

■ 1号車の解体作業

 2両編成にするために、連結部となる尾灯を取り外した。 また、室内灯も最新テクニックのテープ式LEDに取り換えることにした。 このため、室内灯と一体となったヘッドライトは新しく作る必要があり、また、不動となっていた動力もメンテする必要があった。 

 このため、照明関係は全て分解し、再利用する尾灯は前面、即ちヘッドライトと同じ側に装着するようにする。 そして・・・・・・・・。

  1. 尾灯に倣って、チップLEDを使ったヘッドライト工作を実施するも、遮光のためのパテがうまく行かず、室内がベタベタになってしまった。 このため、パテで汚れてしまった前面のガラスも撤去する羽目になってしまった。
  2. そこで、LEDをボックス化して導光材として光ファイバーを使う方式に変更した。
  3. 動力ユニットは過大に電流が流れ、パワーユニットがすぐにダウンしてしまう。 このため、分解するとモータは空転するも、およそ500mAの電流を必要としていた。 焼き付き直前か。 代わりのモータを持ってくるも、回転部分が車体と干渉してやはり過大電流を必要としていた。 そして、この鉄コレ動力を放棄する。
  4. 代わりに、コアレスモータに交換したGMの2モータ方式の動力に交換するも、スローが効かず動きもぎこちなかった。 2両だけなので1モータにするも、改善されず、このGM製動力ユニットも放棄した。
  5. 最初に用意したカトーのキハ58の中古品動力車を分解してメンテを実施する。 変色していた車輪を磨き、モータには注油をするなどの手を加えると、スムースに動くようになったので、このユニットを使用する事にした。 最初からこの動力を使えば良かったのにと反省するも、ご苦労様でした。
  6. しかし、この動力ユニットを1号車に取り付けえるには、また細工が必要なので、新しく仕上げる2号車に装着するようにして、1号車をトレーラに変更する。 モータを外し、歯車を外し、トラクションタイヤは・・・・・・・? 通常の車輪に変更するため、ストック品の中の車輪を外して交換する。
  7. やれやれ、無駄な工作ばかりしているのだ。

■ 2号車の工作

 2号車用のヘッドライトとテールランプも新しく作った。 「キハ24の尾灯を改造する」にならって作業するも、以前よりも腕が鈍っていることを実感する。

 モータの逆起電力による点灯防止のために、1KΩと0.1μFのコンデンサを使ったスナバ回路を構成しており、ヘッドライトもテールランプも同じ構成とした。 上右の写真はテールランプ用である。 点灯確認後、パテを塗りたくって回路の保護と絶縁を実施した。 下左の写真。

 次にヘッドライトは、3mm厚さの黒いプラ板にφ1.1mmの穴を開け、光ファイバーを把持するボックとしてパテで固定する。 下右の写真。

 内部の空間の保持と絶縁のためにマスキングテープを巻き、点灯状態を確認する。 下の写真

 そして、遮光のためにアルミテープを巻き付けてLEDボックを仕上げる。 下左の写真。

 室内灯は、電球色のテープLEDを使い、ダイオードブリッジと共に天井に貼り付けている。 室内灯は暗めにするために750Ωの抵抗を使用した。 ヘッドランプ、テールライトも取り付けてブリッジの足にハンダ付けした状態を下右に示す。

 それぞれの照明の点灯状態を確認した。 下の写真

 2号車は、前面のスカートを加工すればカッコ良くなるのであるが、面倒な工作はパスして台車マウントのカプラーのままとしている。 手抜きだ。

 

■ 試験走行

 1号車を前方にして走行テストを実施した。 走りもスムーズであり、室内灯、ヘッドランプ、テールライトも正常に機能していた。

 赤一色の電車は塗装するのも楽だし、自分のレイアウトにはマッチするので、良しとしよう。

 秋のゾーンにはピッタリだ。 自己満足。

 最後に、走行状態の動画を紹介しよう。

 

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 2019/10/2 作成