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鉄道模型実験室 No.266  小型DCモータを調べてみよう

 先回、DCモータのブレーキ特性について簡単な解析を実施した。その後、今度は駆動モータとしての特性はどうなのか?ブレーキ特性との関係はどうなるのか、といった新たな興味が湧き上がってきた。さらに、手持ちの小型DCモータについて、以前実施したようにモータ特性を測定してその特性を把握し、カタログ値との比較や鉄道模型用のモータとの違いなど、調べてみたくなったのである。

 しかし、事はそう簡単には行かなかった。電流値の範囲、出力トルクの範囲等が異なっていたので、装置の改良から実施する必要があったのだ。今回はこの辺のテーマについて、ホビーの範囲での深堀を実施してみよう。

 

■ 小型DCマグネットモータの棚卸

 最初に、手持ちの小型DCモータについて、棚卸から始めた。ストック品として保管していたモータについてその経歴と出所場所から整理した。あちこちに埋もれていた小型モータを集めてきて、ナンバリングから実施した。

 ナンバリングは番号シールの関係でNo.29から始めました。それ以前の番号シールはどこかで使用済であったのです。

No. 形式 メーカー 入手先 表示内容 電圧範囲 標準電圧 備考と仕様記載の有無
29 130 玩具店       タミヤ シングルギヤボックス69911  
30 FA-130RA-2270L MERCURY 秋月 (2017/3/6) 1.5V 9100RPM 1.5-3v 1.5v  
31 FA-130RA-2270L MERCURY 秋月 (2017/3/6) 1.5V 9100RPM 1.5-3v 1.5v   〇 
32 130 玩具店       タミヤ ツインギヤボックス No.97   
33 130 玩具店       タミヤ ツインギヤボックス No.97  
34 FA-130 玩具店     3v タミヤ シングルギヤボックス No.167  
35 RE-260 玩具店     3v タミヤ 6速ギヤボックスHE No.5  
36 RE-280RA-2865 MERCURY 秋月 (2025/11/20) DC3V 9200RPMRE 1.5-4.5v 3.0v  
37 RF146W-11180-25 Conn 秋月 (2025/11/20) 6V-11180 200527   6v   〇 
38 アトミックテューン2モータPRO タミヤ 玩具店   2.4-3.0V   タミヤ ミニ四駆用単品
39 260 TAMIYA 玩具店   max4.5v 3v タミヤ ウォームギヤボックスHE No.4  
40 超小型メタルギヤドモータLP(2209) Pololu Switch Science 6V 75.81:1   6v 〇 
 

 手持ちの多くのモータはタミヤのギヤボックス用に用いられていた小型モータのため、仕様等が不明の場合が多いです。乾電池とつないでビューンと回ればOKであるので、これでも何ら問題ないのですが・・・・・・・・。やはり調べてみたくなりましたね。

 秋月さんから単品として購入したモータは、仕様もはっきりしており、モータにも表示されていました。下の写真。

 でもタミヤさんの下記のモータについてはきちんとしたラベルが張ってあったものの、左のモータについては、その仕様が分かりませんでした。

 

■ モータの仕様を調べる

 小型DCマグネットモータについて、ネットなどでその仕様について調べてみました。仕様が明示されているモータについては、「カタログ値からDCモータの特性値を推定する」(2025/11/23)にてリストを示しています。このリストを改めて下に示します。

 これらのモータは、ネット上のデータを調査しただけなので、実物のモータを全部持っている訳ではありませんが、、下のリストの中の緑色の欄で示したモータだけは手元にありました。このため、実際のデータとして測定することが出来ます。

 この実物の測定データとカタログ値とを比較するのも興味があります。勿論製造誤差は付きものですので、どれくらいの誤差を見込んでおけばよいのか、の判断材料ともなるでしょう。

 

■ 課題

 手持ちの小型モータを測定するにあたって、色々な問題点があります。

  1. トルク測定部は、測定範囲を拡大したものの(「DCモータのブレーキ特性 装置の改良と較正作業」(2025/11/30)を参照)、ゼロ点付近に非線形部分があること、全体的には少し非線形となているなど、改良の余地がある。
  2. 現在の回路では電流の測定範囲は、max 300mA 程度なので 2A 程度まで測定できる回路に変更する必要がある。
  3. 安定化電源の電流出力の限界は、max 1A なので、乾電池や鉄道模型用のパワーパックなどを使用する必要がある。

 ここで、改めて鉄道模型用モータと玩具用モータの違いを認識することになったのです。鉄道模型用モータは制御の容易な電圧重視の仕様となっており、玩具用モータは乾電池でビューンと力強く動くように電流重視の仕様となっています。

 

 従って、その測定用装置はその違いに対応する必要があり、改造や新規作成などの工作が必要となりました。さてさて、うまく行くか不安となって来ました。

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 次回は、、トルク測定部の改良から報告しましょう。

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 2025/12/31