HOME >> 鉄道模型自動運転システム >  給電ポイントの追加と電圧計の設置

自動列車停止装置 給電ポイントの追加と電圧計の設置

■ はじめに

 物置部屋に設置された我がレイアウトh、自動列車停止装置、いわゆるATSを設置いるが、先回報告したごとく駅構内では電圧降下が大き事を今更ながら認識させられた。 原因は給電ポイントが区間の一方の端に設置されており、さらにポイントでの通電不良が怪しいと睨んでいるのである。 そこで、その改善として、反対側にも給電ポイントを増設して、両側から給電することにした。

 

■ 配線図の整理

  最初に線路と電気配線の整理から実施した。 工作当初は覚えていた配線ではあるが、だんだん記憶が薄れていくので分かり易いイラスト図を作っておくことにした。

 今回は、駅区間の第7区の右端に給電ポイントを新設しようとするものである。 なお、この第7区は列車の停止位置をどこにするのか迷ったことや、リレーの個数の問題もあったので、リレーを設置していないのである。 ポイント上で停止するのはおかしいので、ホーム区間で停止させる必要があるのだが、そのためにはセンサやリレーが倍増し、さらにポイントがどちらに切り替わっているかも判断しなけらばならないのである。 処理回路が複雑となるのであきらめた経緯がある。

■ 工作の内容

 駅区間の第7区の右端に新設した給電部を下に示す。 線路道床の裏側から配線を通し、写真に示す様に線路の外側側面にハンダ付けした。 配線部は後でバラストを撒いて隠すと良いであろう。

 この配線は手持ちのKATO 製のもので、品番が 24-841 のポイント延長用コードを使用した。 両端の端子がそのまま接続端子と使用できるからである。 即ち、コードの途中を切断して電源側と線路側にハンダ付けし、端子同士をつなげるようにした。 これを外回りと用と内回り用に2本使用した。

 電源側は、ATS配電盤に接続した。  この配電盤は「自動列車停止装置 制御盤を作る」で説明したように、コントローラからの給電ポートと常時通電している区間7用のポートをハンダ付けしているラグ盤に、重ねてハンダ付けした。 さらに、この同じ場所に電圧計の端子も接続した。

 それは上の写真のごとく、以前から考えていた給電電圧が観察できる電圧計として、「ドクターカーを作ろう」で紹介した超小型2線式LEDデジタル電圧計を取り付けたのである。 表示のための電源が要らないので便利である。 しかし、電圧が逆転した時は表示されないという欠点があるのだが、これは我慢することにする。

■ 走行結果

 修正後にドクターカーを走らせて、改良効果を観察した。

 ドクターカーの表示を観察していると、駅区間での電圧効果が改善されているのが分かるので、今回の対策は効果が有ったと判断する。 また、供給電圧計の表示と比較すると、動力車のモータ端子電圧が1ボルト近くも低い事が確認できる。

 また、動画を再生して観察すると言うのも無理があるようである。 やはりデータとして収集したいものである。 そこで、以前活用した無線通信モジュール XBee を使用してモータ端子電圧のデータをパソコンに飛ばし、 パソコンで処理する方法に挑戦する必要がありそうだ。 線路の位置データとしては、センサのON/OFF信号を取り込んで位置データとするアイディアも行けそうな気がする。

ページトップへ戻る .


 2016/12/13 作成  M.T.