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卓上レイアウトで楽しもう 自動運転 その33-1

 先回のレイアウト「卓上レイアウトで楽しもう その33」(2021/3/14)では、制御箱内のゴチャゴチャの配線を改良すべく工作を実施した。 そして、ホームでの追い越しが出来るように設定したのに、その様子を紹介していませんでした。 今回は、いつもの様に配線図とスケッチ、および走行状態を紹介します。 

 

■ 制御システムの構成

 いつもの様にレイアウト構成と Arduino のポート設定から紹介します。

 走行中にリバース切替を実施させるため、ループ線の中央に給電ポイントF5を設けると共に、ループ途中にはギャップを設けており、スムースなリバース走行に対応しています。 新しく設定した給電ポイントF5は、外周路走行状態なので、F1やF2と同じ走行速度で走らせるので、PWM制御信号はこれらと同じ F12PWM 信号を使用します。 従って、進行方向だけを制御すれば良いのです。 そのピン位置は、いろいろな通信関係のピンを避けて D41と D43 を使用しました。 このMEGA では波形タイミングのそろったPWM信号は、3本しか取り出せませんので、外周路走行用、ホーム1走行用、ホーム2走行用の3種類として使用しています。 ホーム走行用はそれぞれ独立して制御できるため、発車時と停車時の加速と減速制御が可能です。

 次に、配線図を下にしめします。

 制御要素が増えて来たのでゴチャゴチャして来ました。 電源ラインとして、12volt 系と 5volt 系がありますが、GND線は同じにしても良いのですが、各要素への配線はプラス側と一体となった赤黒線を使用するようにしていますので、結果的には別ラインとなっています。 そして、配線センターにて両方のGND線を接続させています。

 また、ダイヤルのコード化ユニットへの 5volt 給電線は、配線センターまでの長さが不足していたので Arduino の 5volt 出力ポートを使いました。

 

■ スケッチの記述

 制御プログラムは、「卓上レイアウトで楽しもう その30−1」(2021/1/26)の考えを踏襲しています。 即ち、各運行モードを関数として記述しておきます。 そして、その内容は今までどうりに while()文を多用した駅伝方式で記述します。 次に、メインループは選択ダイヤルに反応するもぐらたたき方式で記述し、処理の実行部分は運行モードの関数を呼び出すことにしています。

◆ 運行モードの設定

 運行モードは、手前の1番ホーム、あるいは2番ホームを出発点とし、どちらかのホームに到着して運行を終了させる。 この設定は関数として記述する。

◆ 選択ダイヤルと運行パターンの設定

 運行パターンの選択はダイヤルにて実施するようにしておく。 このための設定を下に示す。 この記述はメインループの中で記述する。

 なお、この運行パターンの場合、列車が1編成か2編成かによって、運行の可否が分かれるので、スタート時に各ホームの列車の停車状況をチェックし、不適の場合は短い警告音を発して、運行を実施しないようにしている。 さも無いと予定している列車が通過しないので、その時点で無限ループに入り込んでプログラムが進行しなくなるのである。 これは、 while() での記述の欠点でもある。

 もし運行かのであれば、少し長い発車ベル(? ベルのつもりである)を鳴らして、運行を開始する。

 

◆ スケッチの記述

 上記の内容をスケッチに記述しました。 ⇒ MEGA-4-2.html

 

■ 走行状態の紹介

 スケッチの記述の間違いの修正などを実施し、予定していた運行を実施出来るようになりました。 苦労した分、嬉しいですね。

 その様子を動画で紹介しましょう。 ダイヤル6と連続運転を設定しています。

 つぎに、鉄コレシリーズを適用させ場合を紹介します。 ダイヤル8と連続運転を設定しています。

 この鉄コレ車両を持ち出して来た理由は・・・・・・・?  そうです! 室内灯や尾灯を工作して電飾しようと狙っているからです。

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 2021/3/19 作成