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ミニレイアウト またまた改造する 

■ いきさつ

 ミニレイアウトとして、講談社の「昭和の鉄道模型をつくる」によって制作したレイアウトを雪景色に改造して、これから本格的な冬の時期となってきたので、いよいよ出番となって来た。 そう思ってしげしげとレイアウトを見ていると、いろいろな欠点が見えて来てしまい、ついにはまたまた改造する羽目になってしまった。

 

■ 目についた不満な点

 現在のレイアウトの様子を見てみよう。 全体的に左右がアンバランスであること。 丘の上に学校を作ってしまったことが原因の一つででもあるし、右奥の隅が単純である。 雪景色にしてしまったので白一色になり、樹木で変化をつけることが出来なくなったいた。

 次に、ぐるぐると3週するようなレイアウトにしたため、クロスポイントが2ヶ所もあり、小型のSLはここで脱線したり、停止したりしてスムースに走行出来ない状態が多発していた。 さらに、レイアウトの右側は単純な配置であり、どうも気に入らない状態であった。

 左上の丘を外してみると、その線路配置が見えてくる。

■ 改造作業

 まず、左の丘を左右に分割して配置することにする。 試しに置いてみたのが下左の写真である。 また2ヶ所あるクロスポイントをいっそのこと取り外してしまい、単独の3車線とする事にしよう。 単純な周回路となってしまうがクロスポイントが無くなってしまうので脱線することも無くなるであろうし、同時に3本の列車を走らせることが出来るようになる。

 工作途中の状態は未撮影のために省略します。 完成した状態を下に示す。 下右の写真は、丘の部分を外した状態です。

 単純化した部分は、いろいろな線路を組み合わせて何とか既設部分の線路に接続させることが出来ました。 左の丘は学校だけにして線路をまたぐ陸橋で手前の街並みと接続するようにしています。

 右奥の隅は、一軒家の丘を再利用していますが、三つの路線が近接しているため、外周は通常のトンネルとし、中間は片方がオープンのトンネルにしました。 ふもとの街並みとは不連続で、すこし違和感がありますが、良しとしています。

 少し離れた所から見てみましょう。 まだ不満が残っていますが、当分はこのままにしておきます。

 また、内周路と中間路には駅が無くなってしまいましたので、急遽作ってみました。

 

■ 配線の工夫

 同時に3本の列車を走らせることが出来るのですが、コントローラを3個も用意するのはこのミニレイアウトには大袈裟である。 そこで、一つのコントローラからパワーを分岐してON/OFFと走行方向を選択できるスイッチを設けることにした。 中立でOFF、左右でONになるヤミヤの 6Pトグルスイッチを使い、外周と内周、および中間の独立した各周回路を制御するようにした。 左右のONは逆転スイッチとして働かせている。 その工作状態を下に示す。

 簡単な制御盤となっているが、どうせならと照明用のON/OFFスイッチも一番左に取り付けました。 フィーダー線との接続は、2ピンのピンヘッダを使っています。

 電力パワーの配線は、電源の上流側をメス型にするのが常識です。 これは、何かに接触した時に、容易にはショートしないようにしているのです。 たとえば家庭用のコンセントは凹型の形状になっていますね。 これが、2本の角が向き出しになっていると、100ボルトがむき出しになっていることになり、怖くて近寄れません。

 しかし、TOMIXの配線ポリシーは、何故かこれとは逆の考えです。 このための対策として、接続部の外形を覆うような形状にして対応する設計思想ですね。 今回の配線は、電源の上流側がむき出しとなっているものの、コンセントはすべて配線するということで安全対策としました。 また、一つのコントローラで制御するため、各周回路毎の速度制御は出来ない点は目をつぶることにしています。

 

■ 列車を走行させる

 ミニレイアウトをゆったりと走行できる小型SLを集め、列車編成を走らせてみました。 

 KATOのC12とボールドウィン9号機は、速度特性がほぼ同じなので、3列車を同時に走らせて楽しむことが出来ました。

 写真では実感が湧かないので、走行中の動画も撮影しました。 一番遅い状態で走らせています。 途中で一時停車した場面は、その設定をしている時のものです。 実際はゆっくり走行しているのですが、動画では早く走っているように見えますね。 近くから撮影したためでしょうか。

尚、他の小型SLを持ち出して走行させたのですが、整備不良なのかギクシャク運転で走行を楽しむ状況ではありませんでした。 ワールド工芸のC13では先輪がすぐに脱線するし、8100型では勾配を登らないのでこのミニレイアウトでは楽しむことが出来ませんでした。 Bトレやトーマスなどを持ち出してみることにしましょう。