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物置部屋レイアウト レイアウト変更 第2期工事

 物置部屋まで拡大した新レイアウについて、レイアウト変更の第2期工事が進捗したので紹介致します。

 

■ トンネルポータルの改造

 レイアウトの東ゾーンは旋回路と登山鉄道が設置されています。 この旋回路の入口は、直線的に設けた長いホームのために、トンネルポータルが山に食い込んだ格好になっていました。 下の写真に示すように、ホーム全体が99mm手前に移動させたものの、トンネルポータルの位置はそのままの状態でした。 そこで、ポータルの位置も手前に持ってくることにしました。

 新たな位置にポータルを設置し、周辺を紙粘土で造形して形を整え、そして着色とフォーリッジを貼り付けて仕上げた状態が、下右の写真です。 ガードの色を赤にしようか、灰色にしようか迷っているので、白色のままですね。

 

■ ホームと周回路のつなぎ

 j改造前は、手前の周回路とホームとの間に引上げ線を無理やり設置していたので、段差のある不自然な空間でした。 今回の改造で、この引上げ線を廃止し、さらにホームの高さも低くしたので、そのつなぎをスムースに処理することができました。 土手と灌木で仕上げるつもりで手を入れていますが、まだ作業半ばです。 

 ちなみに、SL牽引の貨物列車を走らせて見ました。 停車中のSLが様になってきたようです。

 

■ 機関区の改造

 今回のメインの工事である機関区について、まずベースとなるボードから作り直しました。 今回の改造により、土台ボードの上にスタイロフォームでかさ上げしていますが、その様子を下左の写真に示します。 そしてこのスタイロフォームの上に機関区用のボードを新しく作りました。 ボードは、周囲の形状に合わせて4mm のベニヤ板(シナベニヤ)を切り出しています(下右の写真)。 このボードの上に、右側の半径280mm の旋回線路より、その中心点を求め、 この中心点を基準にしてターンテーブルへの進入路の方向を決め、その中心線を描きます。 そして、設置する線路長さに従ってターンテーブルの中心点を求め、ターンテーブルをはめ込む円形の穴をくり抜きます。  これで新たな線路配置の基準点を確立することが出来ました。

 この 4mm 厚さのベニヤ板一枚では強度が不足するため、今まで使用していたボードを裏側に貼り付けで補強しました。 下左の写真。 補強板は分解することを想定して何本かの木ねじで取り付けています。 補強が完了したボードの上に円形車庫等を乗せて、ストラクチャー類を仮置きしてみました(下右の写真)。 

 円形車庫は、高架橋すれすれの位置まで左に寄せてあります。 KATOの木造機関庫(品番:23-225)も再利用し、給水塔や給炭台を設置しました。 ジオコレシリーズを使用していますが、ポンプ小屋がありません。 どこかで使ってしまったようです。

 配置が決定すると、適当な個所の線路を釘で固定し、円形車庫の床も木ねじで固定しました。 重量のあるターンテーブルは裏側をガムテープで固定しております。 この後は、何時もの地面製作手順に従って、作り込んでいきます。

 下左の写真は、ほぼ出来あがった機関区の全体風景です。 また、ヤード区も少し手を加えています。

 下の写真は、機関区を上からみたもので、機関区の建物の配置など全体の配置が良く分かります。

 転車台は、丁度、窓の光が逆光となるため、機関車のシルエットがくっきりと見え、なかなかGoodな雰囲気となりました。 円形車庫に機関車を入れて頭出し状態にしてみました。

 左側も棚の脚が目立たない様に、丘と樹木でカモフラージュしています。 またその奥も建物を置き、機関区の表玄関としています。

 機関区の右側は、作業区とみなし、倉庫や作業小屋を配置し、裏口としての通路も設けました。

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 何故か、中央部分にスイチャーが鎮座していますが、この車両の使い道については、後で紹介致します。

 

 次に、ヤード区について、工事の内容は第1期工事で説明済みですので省略しますが、 今回は機関区の整備に合わせて、建物回りに少し手を入れました。 遠方の建物群はまだ仮置きの状態です。

 

■ レールの配置と構成について

 まず、コントローラについて説明します。 まず、機関区のコントローラは、TOMIXのTCSパワーユニットN-1001-CLを使用し、品番が1631のターンテーブルとセレクターを使用しています。 ヤードの方は、KATOのパワーパックスタンダードS(品番:22-012)を使用しています。 これらは今までの物を使用しており、今回の改造にあたっては、何も新調していません。

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次に、機関区回りのレール配置を説明します。

 この機関区とヤードへの引上げは、周回路を構成する本線のカーブ部分に設置した。 左の説明図に構成を示す。

 線路はTOMIX のファイントラック・シリーズを使用しています。  外回り本線の2カ所から、ポイント(No.5 とNo.8 )で分岐し、内回り本線のダブルスリップポイント(No.6 とNo.7)を通して、周回路の内側に分岐線を引出します。 この二つの分岐線はポイント No.10 で合流し、ヤードに接続しています。 この間に、ポイント No.9 を設け、機関区への進入路として分岐させ、バリアブル・レールを使ってターンテーブルに接続しています。 このバリアブル・レールの取り外しにより、機関区ユニットの脱着が可能です。

 また、他方の分岐線上にポイントNo.11を設け、スイチャー待機線を設けたほか、踏切を兼ねたリレーラーレールとアンカプラー線路を配置しています。 このアンカプラー線路はTOMIXのストレートレールS70 の中央を削り取り、KATOのアンカプラー用マグネットを埋込んだものです。

 また、線路上に設置したギャップは、5ヶ所あり、給電ポイントも3ヶ所あります。 左の図のギャップDは、外回り本線と内回り本線とのショートを防止するものです。 間違えてポイント No.5 と No.6 あるいは、No.7 と No.8 を操作した場合には、それぞれの本線同士が短絡してしまいます。 通常は外回りと内回りの進行方向を逆方向に設定していますので、短絡してしむと電気的にショートしてしまいます。 このため、 ポイント No.6 と No.7 の間でギャップを設けたものです。 この影響により、内回り本線の通電が切れてしまいますので、ポイント No.6 と No.7 の外側どうしを通電させるために、給電Aと給電Bを設けました。 給電Aと給電Bは台の裏側で単に結線しただけのものです。

 給電Cは、このデルタ地区の給電を担うもので、ポイント10の上流に設置し、ターンテーブル・セレクターのD.C.フィーダー端子に接続させています。そして、説明書に指示されているように、ギャップE を設定しています。 また、他のギャップは、このデルタ地区を電気的に独立させるために、それぞれの出入り口に設けたものです。

 また、線路上の給電状況が判るように、TOMIX製の踏板型方向指示LED ( 品番:0112 )を4ヶ所に設定しています。 これにより、ポイントの切り替えや進行方向の設定などが確認出来、ギャップ通過時のショート発生を防止することを狙っています。

 次に、これらのレール配置を実際に見て見ましょう。 下の写真には、ポイント No.7、8、9 とターンテーブル回りのレール配置が見えます。

 下左の写真は、ポイント No.10と11、 リレーラーとアンカプラーレール、およびスイチャー待機線がみえます。 下右の写真は、ポイント No.5、6 の部分です。

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 右の写真は、LEDの点灯状態を示しています。 写真でははっきりしませんが、現在の設定ではターンテーブルから出て、ヤードに通じている事を示しています。 ターンテーブルの両端には、進行方向を表わすLEDを細工していますので、この指示も参考にしています。 RTM東海 地下ヤードの手直し(2011.4.14)を参照下さい。

 各ポイントの近くには、ポイント番号を記したプラ板を張り付けており、スイッチ操作の手助けを行っています。 何時かは、ポイント操作と進行方向を表示したオリジナルな操作盤を作ってみたいですね。 でもまた、いつなんどき解体するようになるのか分かりませんので、無駄になってしまうような気もします。

 

 

■ 列車の入庫操作について

 機関車に牽引された旅客列車や貨物列車は、入庫に際して機関車を切り離す必要があります。 今までは運転終了後は、多くは保管箱入りでしたので、車両を持ち上げればよかったのですが、立派な機関庫が出来ましたので、機関車をここに入庫させる必要が出て来ました。

 このため、アンカプラー線路の設置に合わせて、以前実施していたように、KDカプラーの使用を復活させています。 そして、このカプラーを使って、この機関車の切り離し操作を紹介致します。

 まず、内回り本線を走行してきた旅客列車をポイントNo.6 の上を通過させて、止めます。 下左の写真はポイントを通過中の状態です。 そして、ポイントNo.6 を分岐させた後、本線上をバックさせ、機関車と客車の連結部がアンカプラー線路の上に来るように停車させます。 下右の写真。

 次に、機関車を少し前進させ、カプラーが離れた事を確認致します。 下左の写真。 そして、機関車を再びバックさせ、客車を踏切近くまで後退させます。 下右の写真。

 再び、機関車を前進させて停車させ、ポイントNo.11 を分岐させます。 このポイントはまだ電動化させていませんので手動操作です。 下左の写真。 そして、今度はスイチャーを前進させて客車を押して行きます。 下右の写真。

 ズンズンと押して行き、客車をヤードに入庫させます。 下左の写真。 そして、スイッチャーを後退させて戻して行きます。 下右の写真。

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 そして、スイッチャーを元の位置に戻してポイントNo.11 を戻しておきます。 この操作によって機関車の切り離しと、客車の入庫操作が出来ましたので、機関車単機を操作して機関区に入庫させることが出来ます。

 なんだかややこしい操作をしていますが、アンカプラー線路を後から追加した事と、これらの操作を充分に検討せず、ポイントNo.11とスイチャー待機線、およびリレーラーレールとアンカプラーレールの配置を決めてしまったためです。

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 KDカプラーの場合、一度切り離したカプラーを押し当てた状態のままで、ヤードまで客車を押して行くことが出来ますが、多くの場合、ギクシャク運転によって再連結してしまい、機関車の切り離しに失敗してしまいます。 そこで、スイッチャーを利用するようにしています。

 また、アンカプラーレールをリレーラーレールのある部分に設置すると、機関車とスイッチャーの入れ替えが簡単にできるので、操作を減らす事で出来ることに後から気が付きましたが、再修正が面倒なので、そのままにしています。

 なお、スイッチャーの前側のカプラーは、アーノルドカプラーのカギ形の部分を切り取っており、単なる押し板状にしていますので、押し専用カプラーとなっています。 そして、外回り本線からの入庫操作は、ポイントNo.6 の代わりに ポイントNo.8 を使用すれば同様な操作が出来ます。 また、機関車を必要としない電車編成の場合は、ヤードに頭から突っ込んで、後ろから出庫すれば良いので、面倒な操作は必要ありませんね。

 旅客列車や貨物列車で、いろいろ試運転をしてみましたが、意外と上手く行っています。 でも機関車によっては、走行中にKDカプラーが自然解放される問題が幾つか発生しております。 原因はKDカプラーがぐらぐらしているため、アッパー気味になり、外れてしまったようですので、カプラーの固定方法を模索しています。 また、電気機関車は、殆んどナックルカプラーに変更していますので、トリップピン付きのナックルに変更しようと考えています。 現在手持ち切れの状態です・・・・・・・・・。

 

 第2期工事は、この程度として、今後は信号機や道路の白線、あるいは灌木追加など、ぼちぼちと進め、最終的には建物の照明入れまで実施したいと考えています。