HOME >> 鉄道模型レイアウト > RTM東海 地下ヤードの手直し        その1  その2  サブ路線の手直し

RTM東海 地下ヤードの手直し

■ 地下ヤードについて

  

 このレイアウトは、上の写真のように、上面には3層構造の周回路が設置されています。 そして、下の段には地下ヤードを設けています。 その全体構造を横から見たのが右の写真です。 ただし、これらの写真は、手直し完了後の状態です。 

 さて、このレイアウトには上面の最下層から地下のヤードへと伸びる引上げ線が設けられています。 そして螺旋状の旋回路によって、地下のヤードと接続されています。 今回は、この地下ヤードを手直しすることにしました。 主な目的は、機関区の照明設置と位置の修正、ヤードの線路配置の修正などです。

 なお、このレイアウトは、我家の2階の階段横のスペースに設置されていますが、 柱や壁に挟まれてこのサイズが限界です。 回りに多少余裕がありますが、これは操作や作業のためのスペースとして必要な空間です。

■ヤードの手直し

 地下のヤードの構成を説明いたします。 ヤードは電車区、客車・貨車区と機関区の三つの部分に分かれています。 左側の旋回路から下りてきた車両は右奥を回って、左のヤードに入ります。 この時、外側を回る周回路の他に、内側を回るリバース線を設けています。 そして、右の奥のヤードに入る事が出来ます。 また、その一部から右手前の機関区に接続しています。 機関区はターンテーブルや円形車庫を設けています。 このレイアウト図を下に示します。 この地下ヤードは、機関区以外は、KATOのユニトラックを使用しています。

 

 ヤードの留置線は、本数よりもその長さを優先させ、限られたスペースを有効に使用するように何度も接続をいじくりまわしました。 特にSLの脱線防止のために、ポイントに入る部分には直線を設けるように配慮しています。 線路の接続は、やや無理がありますが、接続ガタなどを有効に活用し、脱線しなければOKとしています。 ユニトラックには、ポイント種類が2種類しかないため、四苦八苦して狭いスペースに押し込んでいます。  操作部分から見た状態を下に示します。 番線Noは手前の操作部から見える様にあちこちに張り付けてあります。

 地下ヤードは高さの低い場所に線路を設置しているため、このままでは作業出来ません。 そこで、三つに分かれたヤード部分を、それぞれ独立したボードの上に設置して、ボードごと外に取り出して作業が出来るようになっています。 下の写真では、機関区のボートを取り出した状態です。 左手前と右奥のヤードも別々のボードとしています。 ボートは厚さ4mm合板を使用し、その下には、配線のためのスペースを確保するため、厚さ5mmの発砲スチロールのボードを接着してかさ上げしています。

 

 ボード下に配線したポイント用配線は、手前の操作部に集めてポイントスイッチに接続しています。 26個のポイントを操作する必要があるのですが、ポイントスイッチをなるべく少なくするため、給電用の分岐コネクタ(品番:24-827)を使用して、最大3個のポイントを駆動するようにしています。 本来は給電用ですが、ポイント駆動にも問題無く使用出来ており、重宝しています。 下の右の写真参照。

 また、メインの給電は線路図の給電ポイント1で実施していますが、螺旋状の旋回路での電圧降下の防止を狙って、旋回路途中での給電ポイント2にも接続しています。さらに、リバース区間は、ギャップを切ると共に、 順接続、逆接続、切断の三つのポジションをのあるスイッチを介して給電ポイント3にも接続しています。 さらに、その状態を表示出来るように緑と黄色のLEDが点灯するように工夫しています。 そのスイッチは、下左の写真の様に、ポイントスイッチの近くに設置しています。 

 

■ 機関区の手直し

 機関区は、下の写真のように独立したボードの上に設定しています。 TOMIX製のTCS電動ターンテーブル N-AT212-15(F) (品番:1631)を中心に、扇形機関庫(品番:4053)やKTAOの木造機関庫(23-225)、機関区施設セット(23-233)を配置しています。 今回は、これらのストラクチャーの固定化や照明の設置を実施しました。 手持ちの樹木やターフを播いてレイアウトらしく仕上げています。 また、角材でボードを補強しましたが、レンガ模様を張り付けてごまかしています。

 照明のための配線はボードの裏側に這わせてあります。 白や黒の粘着テープでペタペタ貼っていますが、配線の保護が目的ですので見栄えはいまいちです。 LEDは合計で10個使用し、4つの並列回路を構成しています。 一つの回路には、CRDとDIODE、およびLEDを2から3個を直列に接続しています。 それぞれの回路は、簡単なボードで結線し、ユニットのTCS端子に接続するようにしています。

 それぞれのLEDは、ボードの下から立ち上げ、ストラクチャーを上から被せるようにしています。 扇形車庫は建物部分をボードに固定し、屋根を取り外すようにしました。KATOの機関区施設セットにある2階建ての建物は、2階部分に床があるため、1階と2階に長短それぞれのLEDを付けました。 点灯状態を右下の写真に示す。

 

この機関区のボードを元のレイアウトに戻した状態が下の写真です。

 なんだか寂しい雰囲気だなと思っていたが、人の気配が無い事に気が付きました。 機関区の作業員を入手しなくてはなりませんね。

 今回の手直し時に、転車台にもLEDと取り付けました。 転車台をばらし、その両端に進行方向を示す緑のLEDを組み込んでいます。 右プラスで前進の原則に従ってLEDが点灯します。 (工作途中の記録を忘れてしまいました。 写真撮影のために分解するのは躊躇しています。)  機関車が発車する前に進行方法のLEDは点灯しますので、転車台上での進行方向が容易に判断出来ます。

 次は、右奥の電車区の写真です。 今までは客車・貨車区でしたが、各留線をそれぞれ長く延ばしたので、電車区に変更しました。 5から6両で編成された電車を止まる事が出来ます。

 なお、今回の手直しを機に、KDカプラーの使用を中止することにしました。 我がレイアウトでは、自動解放機能が安定した性能を発揮してもらえず、その上に走行中の自然解放が頻発していたからです。 機関車や客車、貨車に取り付けていたマグネマティックカプラーは、KATOカプラーNか、あるいはKATOナックルカプラーに交換してしまいました。 機関車の取り換えや車両の編成変更は、手動で実施することにしました。