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10系 急行列車

【 実車プロフィール 】

 この10系客車は、昭和30年(1955年)に登場した「軽量客車」である。 セミ・モノコック構造の採用による車体軽量化や、プレスした鋼板部材を溶接して組み立てる軽量構造の軸バネ式台車(TR50形またはTR200形)の採用などにより、徹底した軽量化が図られ、スハ43系に比べておよそ30%もの軽量化を達成している。 そして、軽量化車体の標準として 、1955年から1965年まで大量に製作され、座席車・寝台車をはじめとして多数の派生形式が生まれている。

 しかし、1972年11月、北陸トンネル火災事故が発生し、死者30名の大惨事となった。 当初、10系食堂車オシ17形の出火が原因とされたが、その後、一酸化炭素中毒による中毒死である事が判明し、可燃性かつ有毒ガス発生の危険がある合成樹脂材を10系客車の内装材に多用している事による防災面での不備が問題視され、合成樹脂材のアルミ合板への取替えなどの難燃化工事が実施された。

 【 模型プロフィール 】

 KATOの単品と、GMボディーキットを集めて10系客車による急行列車を編成する。

 

車両名称 写真 車両番号 メーカ 装備 重量 連結面
間距離
芯軸
距離
軸距離 走行抵抗
急行形
2等客車
ナロ10形
ナロ10 客車ボディーキット
メーカ:GM 
品番:135
室内灯 31.6 137.0mm 93.0mm 14.0mm 0.84
急行形
3等客車
ナハ11形
ナハ10 客車ボディーキット
メーカ:GM 
品番:124
室内灯 30.2 137.0 93.0 14.0 0.70
ナハ
11 2027
メーカ:KATO 
品番:5067
--- 27.6 135.5 92.0 14.0 0.83
ナハ
11 2027
メーカ:KATO 
品番:5067
室内灯 31.9 135.5 92.0 14.0 0.64
急行形
3等緩急車
ナハフ11
ナハフ
11 2019
メーカ:KATO 
品番:5068
尾灯
室内灯
32.8 135.5 92.0 14.0 0.87
急行形
食堂車
オシ17
オシ
17 2018
メーカ:KATO 
品番:5065
室内灯 35.1 135.5 93.0 16.0 1.05

 

 ● KATOの単品を集めて編成しているため、車体番号「ナハ11 2027 」が重複している。
 ● カプラーは全車ともKATOカプラーN(11-702)を装着する。
 ● KATO製の車両には純正の室内灯を装着する。 一台未装着車あり。 GMキットの車両は台車とシャシーを加工し、白色LEDを使った自作の室内灯を装着している。
 ● この編成の総重量や走行抵抗は、 総重量=198.2グラム、 全長=816mm、 走行抵抗=4.9グラム であった。 
   もし、40パーミルの坂を登坂する場合、機関車の牽引力余力は13グラム以上必要となる。 KATOのEF65などでは充分である。

 ● 「テープLEDを使って室内灯を工作する」(2019/4/26)。

 ● 「改良型室内灯ユニットの工作」(2020/7/27)。