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鉄道模型工作室  テープLEDを使って室内灯を工作する

■ はじめに

 手作りの室内灯は不均一なひかり方だったので、均等にひかるテープLEDに組替える工作を実施した。 しかし、ドジな事に以前と同じ失敗をしてしまった。

 

■ テープLEDへの組み替え

 組替えを実施した車両は、手作りや中古品で集めた43系の旧型客車の20両である。 KATO製の麦球式のものも使用していたが、多くは手作りの室内灯で、それも色々なタイプがあった。 車両も古い形が多く、集電方法もそれに合わせて工夫していた。 今回は、接触不良を嫌ってφ 0.29mm のポリウレタン線を使ってハンダ付け配線とした。 分解時に不具合の無いように少し長めとしたので、組付けた後の車内を見ると窓から配線が見えるが、機能優先として許容することにした。

 取り付け状態を下に示す。 ダイオードブリッジはセメダインのスパーXクリアで屋根裏に接着して固定している。 抵抗はリード線の細い470Ωを使用している。 コンデンサは従来から使用していた10μFを取り付けている。 この部品は秋月ではもう販売していない部品なのだが・・・・・・・・・・。

 手持ちのテープLEDは白色の高輝度LEDだったので、減光のためにスモーク色のファイルフォルダを切り取って、フィルタとしている。

 完成した車両をレイアウト上で走行させてみた。 機関車は旧型客車に似合うコアレスモータ搭載のKATO製C57-33号機と C11-174号機で牽引させ、2列車を同時に走行させた。 室内灯は綺麗に点灯しており、悦に入っていたが、走行の様子が変であることに気が付いた。 スピードが出すぎるのである。

 最新兵器の速度計と電圧計の表示を下左の写真に示す。 この時のパワーユニットのダイヤル位置を下右の写真に示す。

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 パワーユニットのダイヤル位置を時計の短針と見なして横軸に取り、表示された電圧とスケールスピードを縦軸に取ってグラフ化したものを右に示す。

 8時の位置では電圧表示も切れてしまい、運転も停止してしまう状態であった。 電圧は常に10ボルト以上を示し、速度も150Km/h以上である。 これはてっきりコアレスモータとPWM制御式パワーユニットの問題と推察したが、機関車単機で走行させるとこのような異常は無かったので、客車が原因であると判明した。

      そうだ! 思い出した!

 

 「PWM制御とコアレスモータと室内灯の三つ巴」 (2017/4/12)

 「PWM制御と手作り室内灯」 (2017/4/13)

 

 そうなのだ! コンデンサが悪さをしているのである。 そこで、せっかく取り付けたコンデンサを取外して再テストを実施すると問題無く走行させることが出来た。

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 その後、他の客車についても同様のテープLED化の工作を実施た。 部品の在庫がなくなったので新たに手配したが、なんと価額がけた違いに安くなっているのに驚いた。 購入はAmazon を使用する。、

である。 1両分としてテープLEDが7円、ブリッジが19円、合計で26円で加工できるのである。 送料は? プライム会員なので今回もゼロであった。 会員料を含めるとどうなるのかな?

 防水加工も必要ないし、製品品質も外観は少し雑なような気がした。 テープも薄ぺっらいので価格が安くなったのもうなずけるが、ホビーとしての室内灯にはこれで充分である。 ユーザーコメントには、鉄道模型愛好者が多くの星を付けていた。 皆さんも利用しているだ。

 なお、後期高齢者になると以前の事はコロっと忘れてしまっていることに危惧を抱いてしまった。 折角、貴重な知見を得ていても忘れていては何の役にもたたないである。 このため、自分の作成したサイト内の情報が検索できるように、キーワード検索の機能を追加した。
  このような検索機能を付与させるには、サーバー内で走らせるCGI などが必要となり大きな壁となるのであるが、Googleのカスタム検索のサービスを活用すれば簡単に出来る事を初めて知った。 便利なサービスですね。

■ 客車の室内灯工作

 手持ちの客車の室内灯工作について、今回のテープLEDの活用によって全ての車両を明るく光らせる事が出来た。

オハ31系 9両 7両はチップLEDで加工済み、このままとしてコンデンサのみ取り外す。 残り2両は通電台車未入手のため室内灯未加工
オハ35系 7両 テープLEDに組替える。
スハ43系 20両 テープLEDに組替える。 61系も含む。
スハ44系 7両 テープLEDに組替える。
10系 6両 テープLEDに組替える。
14系 8両 テープLEDに組替える。
20系 7両 既にテープLEDに組替えていた。
24系 7両 カニ24 以外はテープLEDに組替える。 カニはチップLEDのままとしてコンデンサのみ取り外す。
24系富士 7両 カニ24 以外はKATO製LED室内灯クリア(11-212 )6本セットが組込まれているのでそのままとする。カニは手作りLEDであったがそのままとする。コンデンサなし。
E26系 12両 カシオペア編成で、既にテープLEDに組替えていた。

 カシオペア以外の車両をレイアウト上に並べて点灯チェックを行った。 動力車は無しである。

 下右の写真の手前は24系の「富士」編成で、KATO製 LED 室内灯クリアを組込んでいるが、テープLEDは遜色のないひかり方である。

 電圧を下げてみたが、それでも綺麗に点灯していることが確認できた。

 

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 今回のチェック途中で、電圧が急に 10volt 近くまではね上がっていた事に気が付いた。 どれかの車両にまだコンデンサが残っているのだ。 そこで車両を順番に降ろしながら原因となった車両1両をピックアップした。

 分解してみると、右の写真の様にシャシーの集電シューの部分にチップコンデンサーが取り付けられていた。 今までは効果があったようだが、これからは邪魔者扱いとなってしまいました・・・・・・・・・(;_;) 。

 

 

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 2019/4/26 作成