HOME >> マイコレクション > 蒸気機関車リスト > D51 36 なめくじ
1D51形は、昭和11年(1936)に本線用大形貨物用蒸気機関車として、高性能を発揮できるよう溶接を多用して車体の軽量化を計り、日本で最初の箱型輪芯(ボックス動輪)を採用するなど、当時の最新技術が投入されて誕生した。 D51形は全体で1115両が量産され、四国を除く全国各地で活躍しました。名実ともに日本を代表する蒸気機関車として、デゴイチの愛称で広く親しまれています。
D51 36号機は、1937年に川崎重工兵庫工場で製造され、仙台、一戸、酒田、新津、新津で活躍後、1973年に廃車される。
メーカー : KATO
商品名 : D51 なめくじ
品番 : 2009
車両番号: D51 36
発売日 : 2007年4月 再生産品
入手日 :2007年6月19日 新品購入
定価 : \7,350.-
● KATOのD51 シリーズの一つであるD51初期のなめくじ形。
● カプラーの交換:アーノルドカプラーからKDカプラーに交換する。
● ミニレイアウト走行不可 : 動輪部の固定長さが長いため、R140mmの曲線走破出来ず。
● 本品は2007年4月の再生産品である。
連結面間距離 | 149.5 mm | 先輪車軸荷重 | 1.7 gr | 動輪車軸荷重 | 69.9 gr | ギャ比 | i = 33.23 |
車体全重量 | 100.6 gr | 従輪車軸荷重 | 1.8 gr | テンダー車軸荷重 | 27.2 gr | 動輪直径 | D = φ9.5 mm |
● 主要部品を分解した状態を下に示す。 部品を綺麗に並べるのがだんだん面倒になって来たので、分解時に使用している箱の中をそのまま撮影することにした。 この箱は、菓子箱の蓋を活用しているもので、分解中の車両について、一台分の部品をこの中に入れておく。 飛散防止と最後の部品チェックにより組付け忘れを防止出来る。
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● オモリを取り去った状態の動力ユニットを左に示す。 僚機の D51-125 号機と全く同じ構造である。
● 第1動輪と第4動輪はサイドロッドで連結されている。 そしてこのサイドロッドは、第3動輪とガタの多いピンで連結されている。 また、第2動輪にはロッドとは連結されていないので、ギヤ連結のみになっている。 トラクションタイヤは第4動輪に履かせている。
● アイドラギヤの歯数は、2個とも z = 30 であり、左のイラストに示す様に配置されている。 ウォームホイールは、歯数 z = 24 のホイールと、 z = 13 の小ギヤによる 2段ギヤとなっている。
● 動輪のギヤは、歯数 z = 18 で、第2、第3、および第4動輪に設けられている。 前方のアイドラギヤは、第3動輪のギヤに噛み合って、連動するようになっている。
● 動輪を1回転させるために必要なモータの回転数、即ち減速ギヤ比は、
ギヤ比 i = 24×18/13 = 33.23
である。
● 動力ユニットの構造はD51-125 号機と同じであるので、そちらも参照下さい。
( 2013.7.14 追記 )
ここに示す動力特性の測定は、安定化電源を使用した自動測定システムにて実施する。 測定実施日: 2013/8/29
速度特性:
約5分程度の暖機運転の後、速度測定したデータを「初回」で示し、下に示す牽引力特性を測定した後で再度測定したデータを「2回目」として示す。
速度や電流値のバラツキが意外に大きいことと、牽引力測定の前後での差(初回と2回目の差)の違いが大きい事に驚いている。
また、2011年2月に測定した結果とも趣きを異にしている。
牽引力特性:
牽引力特性では、10グラム以下の低負荷状態では、駆動側と制動側の両方共データのバラツキが大きくなっていること、また、制動側のパターンが2段折れ状態になっているのも不思議である。
この車両の動力機構が特殊な構造をしている訳ではないので、不思議そうに眺めているだけである。 だんだん訳の分からない世界に足を突っ込んだのではないだろうか!
・・・・・・・ 無言!
そして、最後に測定した7.0volt 時では電流のバラツキが大きく、無負荷時の値も大きいので、これまた再度、速度特性を測定することにした。 その結果は上記の通りである。
2回目の測定(牽引力測定後)では、電流値が 50mA 以上も跳ね上がっている。 何故、増加しているのだろうか? モータの発熱が大きいのだろうか?
そこで、モータの発熱による影響を見るため、一日置いてモータを充分に室温レベルまで下げた状態から暖機運転を実施してみることにした。 その結果は、「 KATO D51シリーズのトラブル 」 をご覧ください。
( 2013.8.31 追記)
速度特性:
動力車の速度特性を測定する。 速度・電圧特性と電流・電圧特性を右に示す。スケール速度80Km/hは、4.5volt近辺である。
1volt当たり 20 Km/hの増加で、やや緩やかである。走行開始点は、2.0Voltを過ぎたあたりからでる。
牽引力特性:
動力車の牽引力特性を測定する。 牽引力の粘着限界はおよそ20グラムであり、一般的な値である。 D51と言われても模型の世界では、力持ちとは言えないね。
カプラー部が「押し」の状態になる制動領域では計測ロッドがKDカプラーから外れて測定を中断する。 KDカプラーの首が振れ過ぎて、連結部が外れるためである。 何か工夫が必要なり。
( 2011.2.14 追記 )