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小型蒸気機関車: C13 - 51号機 片上鉄道

 

実車プロフィール

 この車両は、石原産業が日本車輌に発注したC型テンダー機で、その後、南海高野線での客車牽引用として転用し、その後、片上鉄道に譲渡された。 1949年に水タンクの取り付け、台枠延長後に石炭庫の増設、2軸従台車の取付が行われて60t級のCタンク機に生まれ変わり、C13形となりました。
 8620形の流れを汲むスタイルを持ちながら戦時設計ゆえの工作精度の問題もあり、1966年に廃車となりました。動輪径こそ小さいものの、全長は国鉄C11に迫るほどの立派な車体を誇ります。
         (ワールド工芸のホームページより)

模型プロフィール

メーカー : ワールド工芸
品名 : Nゲージ 片上鉄道 C13形 初期仕様
           蒸気機関車 組立キット
車両番号: C13-51
発売日 : 2015年3月
入手日 : 2015年3月 新品購入 組付け実施
定価 :  \23,760.-

分解調査

 

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連結面間距離 84.0 mm 動輪直径 8.3 mm ギャ比 i = 未測定
車体全重量 52.6 gf 動輪車軸荷重 25.8 gf    
先輪車軸荷重 8.8 gf 従輪車軸荷重 18.0 gf    

● 組付けキットの工作内容については、「C13型 小型蒸気機関車を組立てる」を参照下さい。 特に点灯する前照灯工作を実施しています。

 また、重りとして水草の重りをボイラーの腹一杯に詰め込んで、車体重量を稼いでいます。

● 分解状態を下に示す。

● 改良工作の実施

 組付けた状態の車体には、いろいろな問題が有ったので改良工作を実施した。 その内容は「C13型 小型蒸気機関車の追加加工」で報告しています。

 上の写真に示す様に、従台車の首振り加工と集電機能の付与を工作しました。 スタイルは少しいかつい台車になりましたが、スムースな走行を確保することが出来たので良しとしています。

 半径 140mm の透明なカーブ線路に載せてみました。 (SL走行チェックの方法と道具を参照下さい。) 先輪が動輪は、ややきつそですが従台車は楽々です。

 

動力特性

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 現在は、改良した動力特性測定装置を使用して動力特性を測定しているが、このC13-51号機の測定には、モータ回転数のセンシングが無理であったので、測定車を使用せずに実施した。 このため、モータ端子電圧とモータ回転数のデータは測定していない。

      測定日: 2015年12月12日

 

 

1)速度特性:

 動力車の速度特性として、速度・電圧特性と電流・電圧特性を右に示す。

 2ボルト以下でも 30km/h のスケール速度でかなりゆっくりと走行しているが、少し走行音を発している。 しかし、電圧を上げていくと急速に速度を増し、6ボルトでは新幹線並みの 200Km/h のスケール速度を出している。 まさにカッ飛びSLである。 一般的になNゲージ車両としては、速すぎる設定である。

 このため、複数運転や重連走行させる時は、相手車両の選定に難点がある。

 消費電流は、30〜50mA と小さく、安定している。

 

2)牽引力特性

 48.9 グラムの重り車両を牽引させて牽引力を測定した。 駆動側のスリップ限界はおよそ7グラム、制動側は8グラム程度と読み取れる。 先に測定したKATOのC12よりも車両重量が重いにも関わらず5グラムも牽引力が小さいのは、トラクションゴムを履いていないためと判断する。

 また、遷移点のデータより駆動系の摩擦抵抗は3グラム程度と推測されるが、牽引力の値が小さいので効率はかなり悪化していると言えよう。

 

3)まとめ

 金属製の組立キットは、キットを組み立てる作業に楽しみがあって、小生の様な工作の下手なホビーユーザーには、出来栄えを観賞するには遠いようである。 KATOのC12 を見ていると、走行性能は立派だし牽引力も大きい、さらに配管などのディテールなども、もっと素晴らしい。 さらに価格も半値である。 このため、金属製組立キットの優位性は見当たら無いのである・・・・・・・・・・・。 工作の楽しみだけに万札を何枚を払うのはチョット・・・・・・?