HOME >> マイコレクション > 蒸気機関車リスト > C56 144
C56は線路規格の低い簡易線路用の機関車としてC12 型を改良して誕生した。 小海線での活躍が有名で、高原を走る軽快な姿から「ポニー」の愛称で親しまれました。
C56 144号機は、1938年に製造され、深川、吉松、中込などで活躍後、1973年に廃車。 現在は長野県小諸市古城小諸市「懐古園児童公園」に保管されている。
メーカー : KATO
品名: C56 小海線
品番: 2020-1
車両番号: C56 144
発売日 : 2012年10月31日
入手日 : 2012年11月2日 新品購入
定価 : \10,500.-
● C62型で完成したコアレスモータなど、最新技術が詰め込まれた次世代型動力ユニットの最新モデルである。 縮尺通りの小型蒸気機関車として、今後の車種展開を期待して行きたい。
● ミニレイアウト走行可能。 低速運転も滑らかで、ミニポイントやクロスでも脱線はほとんどなく、R140mmの曲線でも快適な走行が出来ている。
● カプラーはアーノルドカプラーからカトーカプラーNに交換する。 現在は、さらにマグネティック・ナックルカプラー(28-150)に交換している。
● 主要諸元は次の通りである。
連結面間距離 | 99.0 mm |
先輪車軸荷重 | 3.2 gf | 動輪車軸荷重 | 27.2 gf | ギャ比 | i = 30.32 |
車体全重量 | 46.1 gf | 従輪車軸荷重 | --- gf | テンダー車軸荷重 | 15.7 gf | 動輪直径 | D = φ9.2 mm |
なお、先輪車軸荷重には、バネ力も含む。
● この車両は、C56-149 号機と同一時期に購入した車両のため、分解しての調査は実施しなかった。 内容はC56-149 号機を参照下さい。
( 2013.7.29 記述追加 )
ここに示す動力特性の測定は、安定化電源を使用した自動測定システムにて実施する。
測定実施日: 2013/9/3
速度特性:
測定は前進走行と後退走行で実施して、同一のグラフ上にプロットする。
スケール速度の80Km/h を出すには、 6Volt 必要であり、一般的なNゲージよりも遅いと言える。 前後走行での差はわずかではあるがと言える。
電流は、コアレスモータの特徴で、7〜 30 mA と非常に小さい。前後差は2割程度ある。
僚機のC56-149号機とは、速度特性同じであるが、電流特性が1.5〜2倍近くも多い。 これは個体差と判断する。
牽引力特性:
ここの特性も前進走行と後退走行で実施した。
上段のグラフが前進走行で下段のグラフが後退走行である。
前進走行では、KATOのC56-149号機の断層特性で報告した様な断層状態が認められ。 2012.11.26の調査時では表れなかったが、今回は明確に出現している。 同じ現象であればオイル切れによる摩擦力の増加と推定されるのであるが・・・・・・・・。
この車両も上段の前進走行と下段の後退走行での特性パターンの形が異なっている。 そして、C56-149号機とも異なっている。 これも個体差か。
駆動側の粘着領域での牽引力は、 9 〜 12 グラムでやや力不足である。 動輪の滑り始めはおよそ7グラム付近で、それより大きい負荷の場合は、目でも分かるように、動輪がスリップしている。
ウォームギヤに掛る力が逆転する遷移点は、- 1〜-3グラム付近と小さく摩擦抵抗が小さいようっである。
( 2013.9.4 追記)
KATO製とMOCRO製C56の動力特性を比較している。 C56の動力特性を調べる (2012.11.26作成)を参照下さい。
****** 2012.11.26 調査時のデータ ************
速度特性:
スケール速度80Km/h を出すためには6Volt とやや高めであるが、そのかわり低速域での走行が非常にスムースである。
電流はコアレスモータの採用により、30mA 以下の省エネタイプである。
牽引力特性:
車両重量が軽い分、粘着領域での牽引力特性不利である。 10グラム以下なのでやや力不足か。 小海線をモデルに小編成向きの機関車と言えよう。