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光る看板を作ろう その2

■ はじめに

 光る看板を作ろうの第2弾として、バックライト方式の看板とチップLEDを使った街路灯を作った。 設置場所は駅前の奥にあるビル街を想定している。

 

■ バックライト方式の看板

 先回試作したバックライト方式の看板について、ビルの上や横に設置する看板を作ることにした。 想定しているビルは、自作したビル3軒(駅ビルと、ビル街のホテルと一般ビル)である。 「物置部屋のレイアウト 第3期工事 その1」などを参照ください。

 まず、看板の文字やイラストを検討した。 駅ビルは、名古屋を想定して名鉄と百貨店を無断で使わしてもらう事にして、ロゴを拝借した。 個人で楽しむので著作権の問題は許してもらる事にしました。 ビル街のホテルと一般ビルの名称はそれらしく名付けて、文字を修飾し、Word を使ってラベルシールに印刷した。 下左の図。

   

 印刷したラベルの大きさに合わせて、厚さ2mm のアクリル板を切り出し、先回と同じようにドリルで切り込みを入れ始めた。 上右の写真。 今回の看板は細長いので光源を左右の端から当てる事にする。 光源は、コンパクト化を狙ってチップLEDを使うことにした。 日亜化学製の高輝度サイドビュー白色LED(NSCW008AT 600mcd 秋月)である。 LEDの保持部材として、いつものユニバーサル基板を切り出し、適当な線材(抵抗などの足の切れ端)を足にしてハンダ付けを実施し、LEDの光源ユニットを構成した。 下左の写真。

 今回の看板の構成は、上右の写真のように、上から、レベルシールを貼りつけた0.3mm の乳白色半透明のプラ板、2.0mm のアクリル板、厚さ調整用の0.5mm 白色紙、LEDユニットを保持する1.0mm の不透明プラ板の4層構造である。  LEDユニットは一番下のプラ板に接着し、アクリル板の端部とはエポキシ接着剤で固定した。

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 面倒な作業だったのので、今回少し手抜きしてドリルでの切り込み穴をランダムに、かつ少なめに穴開けを実施したが、最終的には失敗であった。 光具合がまだらになってしまったのである。 真面目に、そして緻密に工作しなければ、いいものは出来ないですね。

 最後にラベルシールを張り付けたプラ板を乗せて、周りを銀紙で覆い、接着と光漏れ防止を実施した。 右の写真。

 完成した看板の通電テストを実施する。 乾電池式の簡易チェッカーで、片方ずつLEDユニットをテストして光る事を確認後、両端のユニットを連結して光らせようとしたが乾電池式の簡易チェッカーでは駄目であった。 電圧が足りないのである。 そこで定電源装置を持ち出してチェックした。 下の写真は、E-153を中間に挿入して光らせたものである。

 露出調整を-2.0にして撮影したのが右の写真であるが、写真では良く分からないが、光り方はまだらになってしまった。 今更手直しが出来ないのでこのまま使用することにしよう。

 

■ チップLEDを使った街路灯

 自作街路灯の第3次試作品として、よりスマートな街路灯を工作した。 第2次試作品の「チップLED式の街路灯を作る」よりも簡単に、かつスマートに作れた。 使用したチップLEDは少し大きめで、土台がしっかりしているので、支持する基板は不要であり、チップにいきなり支持針金と配線をハンダ付けしている。 チップLEDは、スタンレー電気製の白色チップLED(UW1143B 300mcd 秋月)で、3.5×2.7×1.95mm の手ハンダしやすい手ごろな大きさのチップである。

 まず、0.6mm のズスメッキ線を支柱とし、先端をカギ状に曲げてチップLEDに直接ハンダ付けする。 下左の写真。 チップの反対側は、0.2mm のウレタン線をハンダ付けして支柱に巻き込む。 通電テストを実施してハンダ付け具合の確認を実施する。 下右の写真。

 そして、配線の絶縁と保護を兼ねて、外径φ2.0mmのプラチューブに支柱を差し込み、さらにチップ周りをパテで覆って形を整えた。 出来あがった街路灯の通電テストを実施して完成である。 色を塗れば完ぺきであるが、今回はパスした。