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物置部屋のレイアウト 第3期工事 その1 

■ 物置部屋のレイアウトのその後

 物置部屋まで拡張した我がレイアウトについて、今年1月に機関区の大改造などの第2期工事を実施したが、その後、動力特性の自動化などに熱中して、レイアウト工作は休止状態であった。

 しかし、その作業もややマンネリ化したため、レイアウト工作を再開することにした。 今回は、背景画の設置や、信号機、道路の白線、あるいは灌木追加など、レイアウトらしく仕上げ、さらには建物の照明入れまで実施しようとする第3期の工事に着手した。

 

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■ 最初の工事

 最初に、一番苦労すると思えた中央部ブロックから手を付けることにした。 このブロックは、サイズが大きく、かつ一番奥に位置している上、壁の部分が寂いしいのである。

 右の写真のように、奥に設置している丘も背景がないため生きてこない。 そこで、この部分の背景を設けることにする。 そして、それに連続して、高架部分の背景も作り、レイアウトらしくしたい。 と考えていると、街の建物にも照明を入れたくなってきた。 さらに街のレイアウトも、いまいち気に入らなかった。 メイン道路が狭くて、行き止まりの感じであった。

 色々慾が出てきたが、思い切って街のレイアウトを変更することにする。 そして、照明の設置や手直しが容易に工作出来るように、ベースとは別体のプレートを設けて、その上にストラクチャを載せることにする。

 早速、建物の配置を移動して、その感じを掴むことにする。 まず路面電車の位置をずらし、メイン道路を広く取るようにする。 下の写真は、建物を置いて見て、その感じを掴もうとした状態である。

 さらに、駅ビルの位置も少し左に移動し、奥のビル街と広い直線道路で結ぶことにする。

 大まかな配置が決まったので、早速工事に取り掛かった。 まず、街の部分の地面(厚さ 5mm のボード)を剥がす作業から始めた。 この部分に、街を形成するプレートを作るのである。

 基本ベースのベニヤ板が見えたところで、表面を綺麗に成形し(とは言ってもパッチワークのような板はそのままです)、その上に使用済みカレンダーの紙(少し厚手で腰のある紙なので重宝しています) を切り張りし、新しく作成するプレートの外形を写し取り、型紙としました。 下右のの写真です。

 

■中央部の街作り

 この型紙を取り出し、その上に建物類を並べ配置を決めていきました。 路面電車の駅を変えたりしてメインの道路を広めに取り、このメインの通りは左の端で右に折れて奥に向かう様に設定しました。 位置が決まったらその位置をマーキングしておきました。

 右の端も建物を少なくして道路の幅を確保しました。 この作業が終わるとストラクチャは一時保管です。 

 つぎに、この型紙に合わせてベニヤ板を切断し、型紙のマーキングに合わせて路面電車の線路を配置しました。 ベニヤ板は、表面が綺麗な「シナ カットゴウハン」厚さが 4mm の物を使用しています。 そして、裏側は、配線のためのスペース作りと補強を兼ねて、9×24mm の角材を木ねじで固定しています。 このため、今までより地面が13mm もアップしますが、 良しとしています。

 線路は通常、釘などで固定するのですが、今回は路面の高さを線路高さと合わせるため、厚さ 5mm のスチレンボード(および化粧ボード)を使って地面を作って行きますので、このボードを固定して線路をはめ込む様にした。 このボード類は、解体した切れ端を再利用して、パッチワークの様に仕上げています。

 出来あがった地面を拡大したのが下の写真です。 この地面に合わせて歩道を貼り付け、さらに建物の回りも厚さ 2mm のスチレンボードでかさ上げし、建物の位置を決めています。 この状態が右の写真です。 路面電車の線路を外した状態で、表面をアクリル絵具のグレー色( NEUTRAL GRAY 5 )で塗っておきます。

次に、台所用のサランラップを持ち出し、路面電車の線路の回りをラップして行きます。 これは木工ボンドの液が浸み込まないようにするためです。 再びプレートの所定の位置にはめ込みます。 さらに木工ボンド液を薄めたものと、KATOのバラストを用意して、舗装路面を作ることにします。 KATOのバラストは、品番が 24-331 バラスト灰色(細目)を使用しました。

 舗装道路の部分に、やや濃い目の木工ボンドを筆で注意しながら塗布し、その上にバラストをぱらぱらと平均的に播いて行きます。 バラストがひととおり播き終たところで、表面が平らになるように整地します。 そして、洗剤入りの水を霧吹きで吹き、その上からさらに薄めた木工ボンドをスポイドで垂らしていきます。 こうして、バラスト全体にボンドが浸みわたるようになります。 こうして舗装路面が仕上がった状態を下左の写真に示す。 少し表面が荒いですが綺麗に仕上がっています。

 その後、一昼夜このままにして置くとボンドが固まりますので、線路を取り外しヤスリで成形します。

 仕上がりは上々ですね。 線路を再び設置し、給電やセンサ配線も実施すると共に、建物や車などを置いて、路面電車の自動運転の試運転を実施しました。 この後は、街路樹や電柱などの設置、あるいは建物の照明などの工事が必要ですが、ぼちぼちと実施することにして、次の工事に移ります。

 

■ 駅前のプレートを作る

 次に、上記の中央部の街に隣接する駅前のプレートを同様な工作で作製した。 使用済みカレンダーの紙を使った型紙に沿ってベニヤ板を切り出し、裏側にかさ上げと補強を兼ねて角材を貼り付け、表側はボードを使って歩道や建物の位置決めを貼付けました。

 下の写真は、建物を置いた状態と、舗装が完成した状態です。

 

■ ビル街のプレートを作る

 この一画も同様に別プレートとしました。 この部分の背景として鏡を使用していますが、この鏡を壁とは少し角度を設けることにしました。 運転台のあるレイアウトの正面から見た場合に、真正面が見えるのでは無く、すこし左の景色を見るようにすると、レイアウトの広がりが感じられたからです。 そして、鏡と駅前に続く道とは直角になるようして、真っ直ぐな道が奥に見えるように細工しました。

 

■ 各プレートをレイアウトに置いてみる

 出来あがった各プレートを所定の位置にセットし、街路樹や信号機などを取りあえず設置してみました。 そして車両なども配置して街らしく飾ってみました。

 メインの通りがそれらしく、かつ賑やかになりました。 また、下左の写真のように、右折して左奥に伸びる道もそれらしく出来あがっています。

 駅前の踏み切りとビル街に伸びる道も出来あがってきました。

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 通常は見ることが殆んどないのですが、試しにレイアウトを横から見ると、真っ直ぐに伸びる通りが見えます。

 あまり凝っても、すぐ飽きてしまうため、適当なところで止めてしまうので自分流ですので、次の作業に移りましょう。

 

 「第3期工事 その2」 では、右の写真にも写っている背景画の工作を紹介しましよう。