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鉄道模型工作室  Bトレのコンテナ車とタンク車

 色々な車両をレイアウトで走らせています。 今回はBトレのコンテナ車とタンク車を走らせてみました。 でも、整備不良(!)の我が物置部屋レイアウトではボロボロでした。 カプラーは自動開放するし、あちこちで脱線するわで、走行を楽しむどころではありませんでした。

 原因は、凸凹の線路なのですが、車軸のスパンが短いBトレ車両では、その凸凹によって、カプラーが上下に動くこと、また、軽い車両荷重によって車軸が飛ぼ跳ねてしまうことが原因であると判断しています。

 そこで、色々な対策を考えてみました。

 

■ Bトレのコンテナ車とタンク車の問題点

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 まず、Bトレのコンテナ車とタンク車の問題点を整理しておきましょう。 この車両の台車は、コキ100系にぴったりと言うことなので、ホキ2200用のKATO製の台車TR211を大量に仕入れました。 そして、この台車をBトレのコキ100に取付て走行させましたが、良く脱線します。 原因を調べたら、この台車はBトレ用のフレームとはアンマッチでした。 その不具合は対策済みで、少し加工している車両なのです。

 詳細は、「Bトレコキの足を変える」(2010/12/15)を参照ください。

 ミニレイアウトでの走行はこれで改善しましたが、、整備不良(!)のレイアウトでは充分ではありませんでした。 まず、(1)車両が軽い事、これによってわずかな凸凹のショックで脱線してしまいます。 これには重量アップの対策が必要です。

 次に(2)車軸スパンが短いので車両の上下の運動、特にピッチングによる影響で、カトーカプラーNが自然開放してしまうのです。 これはBトラに限らず、2軸貨車でも問題となりました。

2軸貨車とTNカプラー」(2015/10/12)を参照ください。 この経験を生かして、カプラーを交換することにしました。

 

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■ 重量アップの対策

 上記の(1)の対策として、車両の重量アップを実施しました。 まず、現在の車両の重量を測定してみました。 

でした。

 そこで、どこまで重量を増やせばよいのかと考え、通常の旧型客車の重量を測定しました。 スハ43等の車両の測定結果を右のグラフに示す。 平均で 33.7グラムでした。 また、もっと古いオハ31系の短い車両では 22.2グラムでした。

 そこで、小型の車両であることを勘案し、約 20グラムを目標に増量することにしました。 即ち、車両重量を倍増させることになります。

 加重のための重りは、カーテンの裾に仕込んであった鉛のクサリと水草の重りを使って、およそ 10グラムの重りを用意して、タンク車の胴体の中に埋め込みました。

 また、コンテナ車は、コンテナの中に粘土を詰めることによって重量アップを実施しました。

 この加重によって、

にアップさせることが出来ました。  ただ、心配なのはこれだけ重くすると機関車の牽引力です。 登り坂を登れるだけの牽引力があるかどうです・・・・・・・・・・・・・・?!

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■ カプラーの自然開放対策

◆ TNカプラーに交換

 2軸貨車での対策のようにTNカプラーに交換しようとしたのですが、数が足りませんでしたの、半分の車両のカプラーを交換しました。

 ただし、このTNカプラーの欠点として、連結作業が面倒なのです。 KATO製台車のカプラーポケットと、TOMIXの密自連形TNカプラー(Sカプラー対応、品番が0391 )の組合せでは、カプラーの拘束が弱く、自由にフラフラと動いてしまうのです。 お互いのカプラーを押し込んで連結させようとすると(下左の写真のように)、カプラーが横や上に逃げてしまい、連結ができません。 さらにうまくカチンと入ったと思っても、上下にずれている場合が多いのです。

 この作業を容易にするために、右上のの様な道具を作りました。 製品の包装などで使用されていた透明な薄いプラ板を使って、クリップを作りました。 クリップの隙間は2mmです。 この隙間にカプラーを差込んで連結させようとするのです。 作業中の写真を下右に示します。

 この作業は線路上でもできますが、車両を裏返しにした状態の方が作業は容易です。

 そして、連結作業の容易化と脱線時の対応のために、4両ごとのグループを作ることにしました。 下左の写真。 グループ間の連結は連結作業の容易なカトーカプラーNを使います。 自然開放の対策が万全ではないのですが、脱線事故の場合は、全車横倒しを防止することが出来ます。 下右の写真は脱線事故の場合でしたが、グループ内の車両は横倒しになったものの、後ろの車両は下り坂だったので、下に降りて行ってしまいました。 無事だったという事です。

 また、TNカプラーの数が不足していた車両については別の対策を考えました。 下の写真。

 少しグロテスクですが、自然開放でイライラするよりはましです。 使用したのでφ5mmの透明な熱収縮チューブです。 φ4mm程度が最適の様でしたが持ち合わせが無かったのでこれを使用しました。 まず、一方のカプラーに被せて置き、線路上で連結させます。 下の写真。

 チューブ内に相手のカプラーが入るように接近させ、そのまま押し込んで連結は完了です。 チューブが連結したカプラーのずれを防止してくれるので、自然開放は少なくなったようです。

 見た目は少し気になりますが、最大の欠点は、脱線復旧作業中に見失ってしまい、線路上の障害物となってしまう事です。 危険色の黄色に塗る事も一案ですが、見た目には良くないので透明のままで対応することにします。

 

■ 走行を楽しむ

 脱線と自然開放対策を実施したコンテナ車とタンク車に加えて、20系客車と43系客車の編成を走らせることにしました。

 まず、ヤードにて編成を組みました。 機関車は小型で力持ちのS系の小型機関車です。

 切れ切れですが、動画も撮影しておきました。

 下左の写真のように、最初は綺麗に編成した列車ですが、最後には下右の写真の様になりました。

 脱線などで回復が面倒な場合には、車両をどんどん取り除いて行きました。 最後まで異常無く走行できたのは、上側の路線に残った2編成だけでした。 他の編成は箱の中です。 生存率は2/5=40% です!

 これは、まだ対策が不十分であると言うことですかね。 未対策の43系が異常無く走行出来たのも嬉しいですね。 とにかくBトレ車両は難しいです。

 

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 2019/7/15 作成