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鉄道模型工作室  名鉄特急3兄弟を整備するも・・・・・・・

 ヤードの改造と新しい操作盤が完成したので、色々な車両を試運転している。 昨年、新しくコアレスモータに取り換えた名鉄特急の3兄弟についても何とか楽しむことが出来ないかと、試運転車両として取り上げました。 しかし・・・・・・・・・・・・・・(´;ω;`)。

 

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■ 名鉄特急の3兄弟

 自分の少ないコレクションの中で、地元の名鉄には愛着がありますが、何せ地方の私鉄であるため、KATOやTOMIXの大手鉄道模型メーカーでは、なかなか製品化してくれません。 このため、信頼性が薄い上に値段が高めのGM製に手を出したり、あるいは鉄コレシリーズで我慢せざるを得ません。 一時期はキットにも挑戦しましたが、自分はコレクション派でなくて、走らせて楽しむので、走行性能のよいKATO製やTOMIX製を重点にしています。

 このような中で、昨年夏に発売されたGM製コアレスモーター動力ユニットを期待を持って入手しましたが、やや期待外れでした。 その後の新しいATSと今回の整備によって、この名鉄特急シリーズを何とか楽しむことが出来ないかと、試運転車両として取り上げました。

 所有している車両は、ミュースカイの2000系、空港特急の2200系、パノラマスーパー の1000系です。 これらのシリーズは4両編成でしたが、2200系と1000系の増結2両セットを買い足して、6両編成にしています。

 そして、保管ケースとしてKATOのケースに保管しています。 右と下の写真。

 

■ 室内灯のテープLED化工作

 まず、気が付いたのは基本セットの車両には純正品の室内灯を装着していたのですが、増結車両には室内灯をセットしていなかったので編成全体の室内灯がバラバラでした。 このため、室内灯の工作を実施することにしたが、これらも合せて純正品の室内灯もテープLEDに取り換えることにした。

 テープLEDは白色のものをストックしていたのでそれを使うことにした。 ブリッジダイオードは、以前に工作したストック品があったのでこれを再利用することにした。 これは、「チップLED式室内灯の改良(44系旧形客車)」(2015/6/15)で工作したもので、「テープLEDを使って室内灯を工作する」(2019/4/26)によってテープLEDに交換されてストック品となってしまていたものである。

 この基板式チップLEDユニットを、シンナーに浸して保護と絶縁のために塗っていたパテを溶かしてブラシを使って取り去り、ハンダ付けされている不要なチップLEDやCRD,コンデンサを、ハンダを溶かしながら取り去った。 その状態を下左の写真に示す。 テープLEDは12volt仕様であるが非常に明るいので、先回の実績より 750Ωの抵抗を挿入することにした。 その足を細工した状態を下右の写真に示す。

 この他に、 φ0.29mm のポリウレタン線を60mm 程度に切り取って、車体の集電版と接続させる導線とした。 下左の写真がこれらの部品で、下右の写真がこれらをハンダ付けした状態である。

 車体の集電版の無い車両には、長さがフィットしないストック品を切断し、中間を 0.05mm の銅版片を重ねるように使って接続させた。 不足した基板式チップLEDユニットhは、他の形態の同様なユニットのストック品を活用し、ストック品を使い切ってしまった。

 一部の車両は、下の写真のように、リン青銅板を使って車体との接続部としたが、工作や組付けが面倒だったので、この工作はこの1両のみであった。

 また、室内灯の効果をたかめるために、床面は白色のMTテープを張ったり、0.5mm のプラ板を取付けました。 そして、すべての車両にテープLEDに組込んで走行させることにした。

 

■ テスト走行の結果

 下に示す3編成の電車を左回りの周回路に投入して走行させた。

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 走行テストはイライラの連続であった。

 電車はギクシャク走行するは、脱線はするは、カプラーは自然開放するし、はたまた、ATSにて自動停止するはで、のんびりと走行を楽しむどころではなかった。

 また、苦労して装着して室内灯も、ひかり方は均一になったものの、チラチラの連続で非常に気になる状態でした。 

 レールのクリーニングを実施し、汚れていた車輪もチェックした。 また、 脱線原因として線路整備の不備と思われるので、脱線個所をチャックして線路の凹凸の修正や、障害物の撤去を実施した。

 これは、ここ暫くの間、卓上レイアウトなどの工作で、レイアウトのメンテナンスを怠っていた罰が当たったとものと考える事にしよう。

 カプラーの自然開放は、線路の凸凹に原因すると思われるが、アーノルドカプラーでも容易に発生している原因がよくわからなかった。 台車側にも原因があると睨んでいるのであるが・・・・・・・・・。

 そして、右の写真の様に不具合車両を外していくと、ついには動力車だけを走らせる状態となってしまった。 (少し大げさな表現ですな・・・・・・・・・!)

 というか、動力車だけにして走行テストの実施を余儀なくされたのです。

 

■ 新な疑問

 でも、ATSの自動停止だけは、問題として残っていました。 前方区間に電車は居ないのに電車を止めてしまう区間があるのです。 下左の写真に示す様に、内側左回り線のブリッジ接続部です。

 ATSシステムの電源をリセットすると、信号機は正常に緑を点灯する場合のあるのです。 しかし、多くの場合は待機状態でも赤を点灯し、やって来た電車を止めてしまうのです。 最初はブリッジ部の信号ラインの接書不良と思って、接触部を調整したり、ユニットの半固定抵抗が一部破損していたので取り換えたりしましたが不具合は改善出来ませんでした。 信号機ユニットの制御が、どこかのループに入り込んでしまっているのではないかと疑り始めました。

 制御ロジックは同じ物を使用しているが、他の区間では問題無いのに、この区間だけふぐあいが生じているのは、てっきりハードの問題と考えていたのですが、周辺の環境やノイズの影響によって、迷路に迷い込んでいるのでは・・・・・・・・・?  経験不足と解析方法が未熟なため、よく分かりません。

 このため、制御ロジックのフローを「新ATSに挑戦 駅構内の工事 その3」(2018/12/31)の場合と同様な問題ではないかと考えた。 そして袋小路に入り込まないように、制御のフローを常に上から下へ一方向に流れるように変更することにした。 その工作には、意外と手間が掛かってしまったが、改良後は 下右の写真の様に、待機状態では常に緑を点灯し、今のところは、正常な制御を実施するようになった。

 その内容については次回に報告しましょう。

 

■ まとめ

 ATSの問題は解決したものの、名鉄特急3兄弟のトラブルは何も改善出来ませんでした。 車両の問題なのか、レイアウトの問題なのか判明しておりませので、車両を変えてテストを実施する事にしました。 

 

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 2020/6/22 作成