最後まで残っていた麦球式室内灯を組込んだBトレ客車について、最新の方式であるチラツキを防止したテープLED式の室内灯に組替えることにしよう。
■ 以前のBトレ客車・電車の室内灯工作
Bトレの客車や電車に室内灯を組込もうとした取り組みは、昔からあれこれ工作して来た。 振り返ってみると、
なんと10年もの間、眠っていたBトレにおける室内灯工作が復活したのは、チラツキを防止したテープLED式の室内灯の方式が確立したためである。 普通サイズの客車や電車にこの方式の室内灯を組込んで来たが、最後にはBトレにも順番が回って来たのである。
室内灯自体の工作法は確立したものの、線路からの受電方法が相変わらず不満のままであった。 Bトレ自体が生産中止(?)らしいので、今後は機能的な集電台車の出現は期待できないであろう。 走行抵抗を我慢するならば、現在のバンダイ製の集電台車を活用するしか手がないのである。 この台車を使ったシリーズは、上記リストの4番目と5番目の工作を実施してきたが、3番目の麦球を組込んだシリーズは暗い室内灯のままで放置されていた。
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今回は、この麦球式室内灯を最新の方式に取り換えるべく工作しました。 なお、手持ちのBトレ客車群を下左の写真に示します。 合計で55台ありますが、室内灯を装着しているのは、下右の写真の13両のみです。 そして、スハニ以外は、バンダイの集電台車を使用している車両です。
今回は、このうちの43系客車6両とスハニ35の1両の工作を実施しました。 スハニ35の1両のシャシーは、KATO製の小型車両動力ユニット(11-107) のジャンク品で、モータがロックする作動不良品であったため、モータやギヤ類をはずし集電機構のみを活用していたものです。 この車両は「遥友鉄道 (2)車両紹介」(2010/6/30)にて紹介しており、マイクロエース製C12-164号機の電源車として使用していましたが、今は活用していませんでした。
これ以外の多くの車両は、走行抵抗の小さいKATO製のトレラー車用台車を履いており、集電化工作が困難であるため、室内灯の組み込みは実施しません。
■ 室内灯の工作
工作内容は今までと同じですが、もう一度復習しておきます。 まず、使用する部品は、
まず、ブリッジダイオードを小型の万力に挟んで固定します。 そこに、コンデンサと抵抗を下右の写真のようにハンダ付けします。
リード線を必要な長さに切り詰め、テープLEDの電極部にハンダ付けします。
ここで、点灯チェックを実施して機能を確認しておきます。 サンプル品が完成したので、同様に必要個数分を工作します。
完成した室内灯ユニットです。 このあと、細いポリウレタン線を電源側の足にハンダ付けしておき、Bトレ車体の端部に組込みます。 ブリッジが車体の端部にピタリとはめ込むことが出来ますが、干渉する場合には削って手直しします。
装着状態をいろいろな角度から撮影しました。
ここでも同様に点灯チェックを行っておきます。
■ シャシーへの組付け
シャシーの集電工作は、すでに「バンダイの走行台車を使って室内灯を細工する」にて工作済みである。 ここで麦球を取り去って、代わりに室内灯からの接続線をハンダ付けしする。 そして、リン青銅線と台車集電子との接触具合を調整した後に、車体とシャシーを組むます。 そして、線路に載せて点灯チェックをすれば完了です。
また、スハフ42-2322号車にはすでに尾灯も組み込み済みなので、これもそのまま生かしています。 線路上にセットした時の点灯具合を下に示します。
床にセットした白い厚紙が、テープLEDによって照らされて室内が明るく見えます。 また、右の写真には機関車のヘッドライトが点灯していますが、この工作については次回にて報告しましょう。
2021/6/21 作成