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直流電気機関車:   EF66 51 後期形

 

実車プロフィール

 EF66形は、1968(昭和43)年より量産された直流形電気機関車である。同形は、従来型比1.5倍の出力を発生するMT56形主電動機を採用、定格出力は3900kwを誇り、国鉄史上最強の機関車と言われている。

 51号機は、昭和49年度製造の東海道・山陽・東北・山手貨物線貨物列車増発用、および身延・飯田線増強用の一台である。

 

模型プロフィール

メーカー : KATO
商品名 :  EF66 後期形
品番: 3047
車両番号: EF66 51
発売日 : 2004年10月発売
            2011年 9月 16日 (再生産)
入手日 : 2011年 9月 18 日 再生産品の新品購入
定価 :  \ 6.825.-

 分解調査

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● フライホイール搭載、ローフランジ車輪 、ヘッドライト点灯

● カプラーは、ナックルカプラーに取り換え

● 主要諸元

連結面間距離
124.5 mm
車体重量
90.4 gf
動輪直径
7.4 mm
台車中心間距離
72 mm
前台車荷重
37 gf
駆動系ギヤ比
26.0
台車軸距離
18.5 mm
後台車荷重
37 gf
 

 

● 各部の分解写真を下記に示す。

    

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 モータとモータ支持部材を左に示す。 モータはまだスキューが実施されていないもであるである。 また、フレームを底面から見た写真を上に示す。 刻印された品番は3034であるため、フレームは、EF210型の物を流用していると思われる。

 

動力特性

 【2015年3月】 改良した動力特性測定装置を使用して性能特性を再測定する。 この改良された測定装置では、従来の項目に加えて、走行中のモータ端子電圧とモータ回転数の測定を可能にしている。    2015/3/23 追記

● 測定日: 2015年3月21日、EF66-51号機の測定時の重量: 86.0グラム、 測定車の重量: 92.5グラム、走行抵抗: 1.2 グラム、  
    牽引力特性測定時の重り車両の重量:85.1グラム、 走行抵抗: 0.85グラム、  測定車の測定ユニット:モデル3、  スケッチ: New_Keninryoku_test5

● 今回の測定は、反省を踏まえて、電圧降下量の変化の影響をすくなくするため、測定するデータ量を減らし、素早く測定するようにした。

● 測定に先立ち、軸受部、車輪、レール等をクリーニング液にて、クリーニングを実施する。

● このEF510-1号機については、2012年10月に、動力車の調査 KATO EF66-51 」 を実施している。 また、新しい測定方法をテストした「電圧降下の時間推移(5)」で連続走行時の特性の変化を測定している。

1)速度特性:

  動力車の速度特性として、速度・電圧特性と電流・電圧特性を下に示す。 以前の測定データとは、少しずつ違ってきているが、性能劣化なのか、測定方法の違いなのかは分からない。 データの違いは、あまり気にしないことにする。

  電圧降下量は、0.9〜 1.1 ボルトと、意外と大きい値であった。 ピポット型軸受による集電方式の標準的な値だろうか。

2)牽引力特性

 測定するデータ量を減らすために、電圧パラメータを2個に減らした。 また、重り車両は、重めの車両を連結させている。

 駆動側の粘着領域での牽引力は、およそ20 グラム前後と判断するが、何故か安定しなかった。 一度トラクションゴムが外れてしまうトラブルがあったので、ゴムの緊迫力が弱かったかも知れない。 車輪のスリップは12グラムを超えた処から始まっている。 また、ギヤ類のの噛合い状態が変化する遷移点は、殆ど0グラムでは無いのかと思われる特性パターンをしているが、それを裏付けるデータが無いので自信はない。

 また、電圧降下量のパターンは、少し左右がいびつであるが、傘形のパターンを呈しており、構造上の特性のような気がして来た。 μパターンは、やはりあまりはっきりしない形状である。 電圧降下量の4.5 ボルトと6.0 ボルトとでの違いは、通電部分の汚れによるドリフトと判断するが、注意して測定したので、その差は小さかった。

 ( 2015/3/23  追記 )     


   

速度特性:

動力車の速度特性を測定する。 
 

   

牽引力特性:

動力車の牽引力特性を測定する。電圧は 4.0 Volt で測定した。 

 

 新たに調査した動力性能の詳細は、「 動力車の調査 KATO EF66-51 」 を参照してください。(2012.10.13)