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モータの測定データ KATO Bトレ用モータ その2

 

■ 測定方法

 ブレーキ方式によるモータ特性測定装置を使用する。 装置への取り付け状態やジョイントの連結方法は「KATO Bトレ用モータ その1」を参照ください。

 

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■ Bトレ用モータ その1 の測定データ

モデルの品番 KATO 11-106
モデルの品名 小型車両用動力ユニット Bトレインショーティー対応品
発売時期 不明
入手時期 忘却
品番とロット番号 1011FE - 06260  0558
測定日 2016年11月21日

 ストック品として保管していた動力ユニットを使用するが、使用経歴は覚えていない。 

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 測定を開始した直後の電流値のデータを右に示す。 測定順に線で結んでいるが、様子が変なので測定を中止した。 電流値がバラバラしているのでは無くて、連続して変化しているおり、高速回転後は電流値が増加していた。 原因として 油切れ と判断して試しに模型用のオイルを軸受部の外側から数滴垂らし、少し慣らし回転を実施した後、再測定を実施したものを上に示す。 判断は正解であった!

 長い事 ・・・・・・Bトレを使い始めた頃に購入したユニットと思う・・・・・・・・放置していたユニットのために、油切れ状態だったようである。

  モータは 0.5 ボルト近くから回転を始めており、回転数と電圧は一直線である。 電流値は少し波打っているようだ。  トルク特性と共に安定して性能を示している。

 

■ 特性解析

 次に、この測定データを用いてモータ特性を決める定数を求める。 解析方法は、「モータ特性のモデル化 改良版」に示す。 まず6個の定数を求める解析を実施する。

 データは比較的良好に直線の上に乗っており、線形特性と判断できる。 この結果得られた6個の定数と、それから計算されたモータ特性のデータを下に示す。

定数の推定値 特性線の勾配
Kt Rm λm Ra Ke Eb Nm-E I-E Tm'-Nm Tm'-I
331.7 3.19394 0.00018382 48.0 0.00035862 -0.069 2596 0.001439 -0.002662 356.3

 この計算された特性線を実測データの上に重ねた状態を下に示す。 計算された特性は赤線で示している。

 速度特性とトルク特性共に、ほぼ合致していると言えよう。