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鉄道模型工作室  キハ24系車両の電飾再工作

 金属製組み立てキットのキハ24形気動車ボディーキットの組立工作について、2016/9/4に「金属製組み立てキットを組み立てる」にて報告している。 そして尾灯についても「キハ24の尾灯を改造する」(2016/9/8)にて改良工作を実施した。 その後、同じキットを入手して2両編成とした。 「2両編成のキハ24」(2019/10/2)。

 この時に、電飾工作も実施したが、室内灯についてはチラツキ防止対策前の工作であった。 そこで、室内灯をチラツキ防止対策品に取り替えることにした。

 

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■ 現在の状態

 上記の「2両編成のキハ24」(2019/10/2)にて報告した時の写真の流用して、編成状態を紹介しよう。

 まず、トレラー車にしてしまった1号車、キハ24-7号機の電飾加工の状態を下に示す。

 四苦八苦して工作した後がありありと表れています。 内部は、パテでしっかりと固定されているため、室内灯のブリッジ部分だけをとり出すことは不可能である。 そこで、タミヤのベーシックタイプのパテを溶かすために、ラッカー用うすめ液の中に車体をドブ付けにしてパテを溶解させることにした。 もちろん塗装も綺麗に取れてしまった。

 次に、動力車としている2号車、キハ24-8号機については、下に示すように、室内灯ユニットの部分だけ取り外すことが可能であった。

 こちらは工作が容易そうなので、ます最初は難しそうな1号車から取りかかることにした。

 

■ 1号車、キハ24-7号機の工作

 塗装も窓もすべて取れてしまったので、初めからの工作となってしまった。 塗装は、タミヤのスパーサーフェイサーのグレーを吹付、赤色はガンダム用のMSサザビーレッド半光沢スプレーを使った。 田舎の店には適切な塗料が揃っていないのである。 接着材でべたべたになった先回の工作を反省し、窓の部分は、0.4mm の透明プラ板を大きめに切り出して、余分な接着剤がはみ出さないように慎重に張り付けた。 

 次に、尾灯ユニットの取り付けであるが、パテでべたべたに張り付ける方法は止めにして、銀紙でくるんで取付ける方法とした。 光ファイバーが使えると良いのであるが取り付け場所の関係で距離を置くことが出来ない。

 そこで、チップLEDと車体の間に隙間を作って、光軸のズレを吸収する方法を試してみた。 下左の写真の様に、厚さ 1mm の透明なプラスチック板を切り出し、上からMTテープでぐるぐる巻きにした。 これは、ユニットとプラ板を固定するためである。 そして、前面のLED部に四角い窓を開けた。

 このままでは、光りが漏れ漏れなので、さらに銀紙で覆うことにした。 下左の写真。 点灯テストを実施してユニットを完成させた。

 次に、ヘッドライトユニットの加工を実施するが、ラッカー用うすめ液のために、使用していた厚さ3ミリの低発泡塩ビ板がスポンジ様にフネフネになってしまった。 上右の写真の左側の部品。 さらに、配線も片方が取れてしまった。 そのうえ、点灯チェック時に電圧を不用意に掛け過ぎたためLEDを焼き切ってしまったのである。 最悪!

 そこで、「名古屋鉄道 5500系電車の電飾工作 その2」(2022/5/26)で工夫した新工法で新しく作ることにしました。 使用した素材は同じものです。 4×15 mm に切り出して、十文字の溝を掘りました。 チップLEDを取り付ける部分は、光ファイバーがきっちりとはまるように、φ1.0mm の穴をあけ、チップLEDを取り付ける部分は、φ2.0mm の座ぐりを入れました。 溝で区切られたランドは、プラス電極とマイナス電極とし、中間部には 680Ωのチップ抵抗を取り付けます。  この抵抗は、高い電圧を掛けたとしてもLEDが焼き切れないようにするためです。

 でも、半田付けには苦労しました。 チップLEDの取り付けが、通常とは裏表が逆なので、ランド部がしっかりと密着しないからです。 そこで、無理やりにハンダを盛り盛りにして何とか対応しました。 下左の写真。 改善点としては、チップLEDを取り付ける部分は、チップの幅が綺麗にすっぽりと入るように溝の幅を加工し、チップのランドと基盤のランドが密着するようにすべきだった反省しています。 次回の改善点としましょう。

 新しく作ったブロックと組み合わせた状態を上右に示します。 光ファイバーによって、位置決めがされています。

 点灯テストを実施して問題なかったので、絶縁処理と位置決めのため、白いMTテープを巻きつけて固定し、最後に遮光処理として銀紙を巻きつけました。

 

■ 室内灯ユニットの工作

 小生のチラツキ防止の室内灯ユニットでは、大きな電解コンデンサを使用します、 このため、このコンデンサをどこに設置するのかで、ユニットの形状が一定していません。 今回は、トイレ室の陰に収めようと考えて、下記の様な配置にしました。

 車体に取り付けた状態を下に示します。

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 コンデンサは、出入りドアそばのトイレ室部分に設置しているので、中のコンデンサは見えません。 右の写真。

 また、各部品の固定は白いMTテープを多用しています。 時間が経つとべたべたになってしまう恐れがあるのですが、分解は容易ですので、最近はこの方式を使っています。

 

■ 2号車、キハ24-8号機の工作

 続いて、2号車も同様に工作した。 テールランプのユニットについては、1号車と同様に透明なプラ板をかませる修正を実施した。 室内灯も同様な工作を実施したが、同じ内容なので省略します。

 

 

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 2022/7/17 作成