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鉄道模型工作室  東海道を走っていた湘南色電車の整備

 同じタイトルの報告が2年前に「東海道を走っていた湘南色電車の整備」(2020/6/29)として報告されています。 その後、他の車両の整備が進み、取り残されている状態でしたので、気を入れて手を加えることにしました。

 

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■ こだわりの湘南色電車

 このシリーズの編成は、鉄道模型を始めたころの初期に、3編成も入線させていました。 そのわけは、

 鉄道に関する青年時代の思い出は、大学時代や社会人になった頃の帰省や旅行に利用した湘南色の電車です。 東海道線と山陽線などを利用していましたが、貧乏学生にとっては「特急」や「急行」は高値の花でした。 もっぱら活用していたのは準急の乗り継ぎで、常套手段だったのです。 本数も多かったし、便利でもあったのです。 そして、席取りのためにホームに並び、なんとか席に座れた記憶がある。 緑とオレンジ色の電車で、いわゆる“みかん色”には懐かしさがあるのです。 このため、、「準急比叡」や「準急東海」などは我が青春時代の鉄道の思い出に従って、コレクションの対象となりました。

ですが、当初は、何せ経験や知識も、さらに腕もなかったので、キットとか単品とか中古品での収集でした。

 

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● 編成名: 155系 東海道線快速

 工作1) 最初に、グリーンマックス製のエコノミーキットシリーズ 434A 「国鉄155系 基本4両編成セット(A)」を組み付け、湘南色に塗装する。 2007年10月。 GMの動力ユニットはのDT21を組み込ました。 鉄道模型の腕みがきでした。

 工作2) その後、室内灯を工作しようとしましたが、GMの動力ユニットは背が高く、室内灯を組み込むためのユニットとしては不向きでした。 そこで、同じみかん色のマイクロエース製の国鉄153系特急「こだま」(A0929)ばらし品であるモハ153-115号車の中古品を単品で入手して動力車としました。 GMの動力ユニットはトレラー車に変更する。 しかも、追加としてKATO製のモハ115-1023 号車を入手し6両編成としました。 2011年4月。 このいきさつや夕庵式の室内灯工作内容については、「国電155系への室内灯工事」(2011/5/5)を参照ください。

 工作3) さらに、KATO製の153系2両増結セット(品番:10-884)を新品購入したので、違和感のあるモハ115-1023 号車を外して、7両編成とする。 2012年7月。

 工作4) その後、旧客車系で工作していたテープ式室内灯の工作を、電車系にも実施しようとして最初にこの編成を取り上げました。 工作内容は、上記の、「東海道を走っていた湘南色電車の整備」(2020/6/29)に紹介しています。 チラツキ防止対策を始めるきっかけとなった工作でした。

 また同時に、マイクロエース製の動力車の調子がよくないので、これも中古品のKATO製モハ80-302号車と交換した。 この単品の中古品は、本来は 10-380 の増結4両セットの車体でモータなしのトレラー車両であるはずなのであるが、なぜだかモータ付きの動力車となっていた。 前の所有者が入れ替えたのではないかと推察する。

 そして、台車の集電化工作に合わせて密自連型のカプラーに変更する。 KATO製のカプラーた無かったので、4号車以降のキット組付け車両は、TOMIX製のTNカプラーボヂィーマウント、密自連形(0372)を使用する。 このため、編成の順番も変えている。

 工作5) チラツキ防止のための対応策が見つかったので、修正工作を実施する。 「室内灯のチラツキを低減したい -- 新室内灯ユニットの確認」(2020/7/8)にて紹介しています。

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 先頭車両はキット組付け品のため、前照灯と尾灯用がありませんでした。 そこで、今回、その工作を手掛けようとしています。

 

● 編成名: 153系 東海道線準急B

 2012年4月鉄道フェスタの会場にて中古品を入手する。 KATO製の153系6機種セットで品番は415である。 ブック型ケース入りで車輪は焼結製であり、M車にはトラクションタイヤを履いていませんでした。 新鉄道模型考古学N2によると、このような特徴を持つモデルは、1977年に発売された初代のモデルに該当するものと推定します。 もう45年前の製品なのだ。

 今回は、この編成のメンテナンスを実施し、台車の集電化と室内灯は勿論、前照灯と尾灯を取付けようと考えていまが、なかなか大変な工作になりそうです。 でも歴史ある編成ですので、なるべくナイフを入れないように工夫することにします。 

 

● 編成名: 153系 東海道線準急A

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 2012年6月、その年の2月に発売されたこのセットを新品として入手した。 KATO製の153系(高運転台) 7両基本セット( 品番:10-883)である。

 工作1) 室内灯として夕庵式を基本にし、自分なりの工夫した方法で作製した。 「153系に室内灯を組込む」(2012/6/15)にて報告実施。

 工作2) 2019/4/30 、室内灯をテープLED式に変更する。

 工作3) チラツキ防止型の室内灯ユニットに交換する。 「電車系室内灯の改良(その1)153系と313系」(2022/1/29)にて報告。 室内灯は問題なく交換できたのですが動力車の調子がよくありません。 集電不良と考えて後ろのトレラー車両と永久連結として固定配線としたものの、状況は改善されませんでした。

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 今回は、この動力ユニットを最新のフライホイール付き動力ユニットに交換しようと、ASSY部品を探しました。

 

● ストック品:

 編成から外れたモハ115-1023 号車と、モータ不調のモハ153-115号車をストック品として保管しています。 部品取りとか、再整備によって利用価値が出てくるかも知れません。 ケースは、中身と違っていますが保管箱としてはピッタリなので活用しています。

 

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 今回の工作にあたって、対象とする3編成の状態をまず把握しました。

 最初の工作は、153系東海道線準急Aの動力ユニット交換から実施しました。 次回報告します。

 

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 2022/8/11 作成