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卓上レイアウトで楽しもう 自動運転 その28

 卓上レイアウト・シリーズの新しいパターンもそろそろネタ切れです。 今回は、苦労して装着したBトレの室内灯を楽しむことと、クリスマスツリーを囲むループ線をめぐるレイアウトとし、クリスマス飾りとすることにします。

 

■ クリスマスツリーを囲むループ線の変形

 今回設置したレイアウトは、当初は「Bトレ用のバンダイ製台車を使った室内灯工作」(2020/12/20)の動画で紹介した8の字型のループ構成でした。 しかし、軽いBトレ車両が二つのXクロス線路を通過する時、引っかかったり、脱線したりして不安定でした。 そこで、下の写真のように、クロス線路の無いオメガ型の線路に変更しました。

 イルミネーションで飾ったクリスマスツリーは手前のループ線の中央奥に配置し、中央のループ線は針葉樹を持ってきました。 そして1面1ホームは長い列車でも停車できるようにホームを延長しています。

 全体は右回りのみの運行とし、長い列車でも牽引できるように、小型ながら強力なカシ釜ミニELで牽引させることにしました。

 ループ線の周りには、いつも使っているストラクチャを同じように配置していますが、にぎやかしのつもりですので配置はメチャクシャです・・・・・・・。

 出発信号機の駅の前方に設置しています。

 

■ レイアウトの構成と配線図

 運行パターンを想定して、センサ位置と給電ポイントを決め、必要な回路図を作成した。 駅前方のサンサ&信号機は、信号機だけを使用しています。 また、通過センサのS1とS3は、車両が通過中のダブルカウントを防止するため、距離の離れた二つのセンサで交互に検出し、列車が確実に周回走行をしている事を確認する目的で、複数設けています。

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 次に、 Arduino Nano Every のピン配置図を作成した。 各項目の名称とレベルを明示しておくためである。 S2-SINは、信号機付きセンサ S2 への赤信号指令のための出力ポートである。

 また、給電のためのPWM出力ポートは、右回り走行だけのうんこうですので F1のポートに出力するだけです。 他方の線路側はGNDに接続しています。 外周路の給電ポイントは、長い線路の電圧降下を避けるため同じ給電を分岐している。

 

■ 運行指令の記述

 スケッチを記述するためのシーケンスをまとめておこう。

  1. 運転開始ボタン UNTEN のONを待つ。
  2. 出発進行の合図として、室内灯を点灯し、S2の信号 S2-SIN をOFF(緑)にする。
  3. 加速を開始する。
  4. 通過センサS3がONならば次へ。
  5. 通過センサS1がONならば次へ。 ホームを通過する。
  6. 通過センサS3がONならば次へ。
  7. 通過センサS1がONならば、信号S2-SIN をON(赤)にして減速停止する。
  8. 室内灯をしばらく点灯させたのち、消灯する。

 この運行指令は、命令を順番に実行して行けばよい単純なシーケンス方式である。 これをスケッチにしたものを下に示す。 

      自動運転 その27のスケッチ ⇒ Every-14

 

■ 運行状態

 列車編成は、先回工作したバンダイ製の走行台車を使って室内灯を工作した12系客車の6両を、「S系のカシ釜を作る 」(2011/3/17)で工作したS系機関車で牽引させることにした。 ただ、カシ釜のナックルカプラーと、客車のアーノルドカプラーとで連結できないので、その間に、ナックルとアーノルドカプラーを取付けたカニ24-116の電源車を入れて連結出来るようにした。

 まず、運行スイッチをOFFにして電源を入れると、信号機は赤を点灯するも、客車の室内灯は消えている。

 運行開始スイッチをONにすると、室内灯が点灯し、信号が緑となって出発進行である。

 ループ線を一周してくるが、最初は駅を通過してもう一周してから駅に停車する。

 部屋を少し暗くすると綺麗に光った室内灯を点灯させてループ線を走っていく列車を楽しむことが出来る。

 やはりS系のカシ釜は力がありますね。 先回の動画では3重連のBトレELでやっとこさの牽引でしたが、今回は余裕シャクシャクで、スローもバッチリです。

 今回も動画にて紹介します。 後半は発進と停止を繰り返して、室内灯が点灯するタイミングを見てみました。 見事に常点灯機能が発揮出来ています。 でも、カシ釜の前照灯が暗いですね。 なんとかしなくっちゃ・・・・・・・・・!。

 

 今年のクリスマスと正月はこのレイアウトで楽しむことにします。

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 2020/12/22 作成