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物置部屋のレイアウト 電力線の配線

■ はじめに

 物置部屋のレイアウトについて、工事は着々と進んでいる。 作業内容を忘れないよう記録しておくことにします。 今回は、電力線の配線について、その造作を報告します。

 

■ 電力線の配線

 今回のレイアウトは、物置部屋の周りを2周するエンドレスレイアウトである。 結構な距離があるので給電ポイントを幾つか設けて給電するようにした。 まず、配線の概要を下にしめす。

 配線に当たり、コネクタ部分に付箋を付けておくため、路線の名前を付与しておくことにする。 2周する周回路は、交差部分を境として、外周路と内周路と呼ぶ。 これらは複線なので、それを区別して置かなければならない。 東京の山手線は外回りと内回りと呼ぶそうであるが、昔、右回りと左回りと呼んで笑われたことがある。 しかし、我がレイアウトでは、2重の周回路のために外周路と内周路とし既に命名済みなので、外回りと内回りと呼ぶと混乱してしまうのである。 そこで、右回り線と左回り線と呼ぶことにした。

 周回路の3ヶ所に給電ポイントを設置した。 外周路と内周路を走行すると合計6ヶ所から給電を受ける事になる。 跳ね上げ式ブリッジの先端側は、レールジョイナーを装着していないので、レール同士が接触して通電する場合もあるし、あるいは非通電の場合もあるので、不確実なギャップがあると考えている。

 なお、このイラスト図には、ダブルスリップ部でのギャップをまたぐ配線や、跳ね上が式ブリッジ部の配線、および駅構内での配線は表示していない。 駅構内では、先回のレイアウトの経験より、TONIX 製ポイントの通電不良を避けるため、駅の出入り口の前後を結ぶ配線を実施している。 「給電ポイントの追加と電圧計の設置」参照。

 既製品のDCフィーダーを使用すると、その接続のために分岐コード(5812)が必要となるため、電線を直接レール側面にハンダ付けして、接続している。 配線は駅プレートの裏側を通している。

 電源となるパワーユニットは中央部に設置した。 下左の写真。 電力線は、少し太目の配線をチョイスした。 0.5sq 程度で良かったが、ホームセンターには無かったので 075sq のビニール平行コードを使用した。 そして、この電力線とパワーユニットの接続は、エーモン製の配線コネクタを使って電力線からTOMIXのフィーダー線を分岐させようにした。 このコネクタは自動車用品コーナーで見つけたもので、適合コードサイズが 0.35〜1.30sq 用の M280 である。 下右の写真。 自動車用の部品は鉄道模型用よりも、信頼性は高いはずである。 安心かつ確実と考えている。 また、電線を切断せずに分岐線をつなげる事が出来るので、今回の使用にはピッタリである。

 線路への給電は、レイアウトベースやプレートの脱着を考慮して設定している。 まず電力線の右の端部には、山岳ゾーンのトンネル内に設けた給電ポイントと接続するようにした。

 電力線からの取り出しは、ベースの脱着を考えてKATO製コネクタを使用して接続する。 上左の写真。 そのための部品は、いっぱいあるのである。 「自動列車停止装置 制御盤の設置」にて、使用した部品がレイアウト解体に従って多数残っており、再生品として活用しているのである。

 山岳ゾーンのトンネル内に設けた給電ポイントを上右の写真に示す。 DCフィーダーは、線路の両側からに差し込んで給電させている。

 またフィーダー線のコネクタは上左の写真に示すよう、ピンヘッダをハンダ付けした簡単な配電盤を使って接続している。 極性にだけは注意が必要である。 形状的なポカヨケが出来ていないからである。

 次に中間部の給電ポインンとを説明する。

 電力線からは、エーモン製の配線コネクタを使って分岐させフィーダと接続するKATO製コネクタに配線している。 上右の写真。 そして正規品のフィーダーを使ってヤード部の右端にて線路に給電する。 このための配電盤はプレートの裏側に設けた。 ここでは、スリップポイントのある左回り線には、右周り線とのショート防止のために一ヶ所にギャップを設けているので、その前後を接続する給電ポイントが余分に必要なのである。 「大改造計画をスタートさせる」参照。

 電力線の左の終端は、ヤードプレートのある部分に給電ポイントを設定した。 KATO製コネクタを取り付ける部分がなかったので、コネクタ単体で接続するようにした。下左の写真。 フィーダー線のコネクタとは上記と同様に簡単な配電盤を作っている。 下右の写真。

 なお、自動運転停止装置 ATS の閉塞区間についても考慮しておく必要があるが、別室のブログにて報告した「レイアウトのプレートと閉塞区間の設定」とは、条件が変化しているため再検討が必要となっている。 後からゆっくりと検討することにする。 まずは、改造中のレイアウトを形にすることを優先させることにする。