HOME >> 鉄道模型レイアウト > 新レイアウト 道床製作と線路の設置 

新レイアウト 道床製作と線路の設置 

 

 ■ 中央部の製作

 いよいよ線路の設置作業です。 まず、フレキシブルレールで構成しようとしている北側下段の路線を製作します。 ここは大まかな寸法しか決めていないので現尺で寸法を見ながら決める事にしました。 さらに、この路線はベースより 15mm 高くする計画なので、発泡スチロール板の切取りも必要となってきます。 その為の紙型とするためにも、写真のような白い紙を置きました。 これは、昨年使用しなかったカレンダーの裏側を使っています。 腰があって、大きくて、費用はゼロで、・・・・・・・もったない世代の浅知恵です。 

 高架路線との兼ね合いや橋脚に位置を見ながら、物差しを使ったり、現物をあてがったして形を決めていきます。 右側の写真はスチロール板を切り出し、フレキシブルレールを設置し、さらに高架レールをなどを設置した状態です。 旋回部は勾配も付けるため、何時ものようにベニヤ板を使って高さを出しながら固定していきました。

 右側の奥も、同様にフレキシブルレールを使用し、大きなS字カーブを描く様に設置しました。 上の段は 50mm と 15mm の発泡スチロール板を重ね、下の段と 65mm の高低差を付けています。 そしてそのまま、左の高架部分につなげるようにしました。 東側の登山電車ゾーンも同様に工作し、その上に再利用する登山電車ユニットを仮置きしてみました。 

 左半分と右半分の全体的な様子です。 S字カーブもいい感じで仕上がっています。

 少し、作業中の足元にも目を向けて見ましょう。 掃除機は必須ですが、その奥に見えるのが工具台です。 市販の木製の棚にキャスタを取り付けて移動可能にしています。 また、出てくるごみ類は紙袋にすぐ入れるようにして、家中にゴミが散らからないように気を使っています。

  .

 解体した時の部材やストック品は大まかに整理し、段ボール箱やケースの中に保存しています。 作業中に捨てる必要は無いのです。どんどん再利用し、最後に整理すれば良いと考えています。

 レールやストラクチャ類も同様に、保管していますが、どこにしまいこんだのか判らなくなり、あちこち探し回るもともたびたびです。

 

 

 

  

■ 全体の構成

 各工程毎の写真撮影を忘れ、作業はどんどん進めてしまいました。 右の写真は、本線と引上げ線、およびヤードの線路と、それらに電源を供給するコントロールユニットの設置が終わった状態です。

 そして車両を試験走行させながら、不具合個所を修正しています。 あちこちで脱線していましたが、車両側にも問題があったり、線路のチョットした不具合が車両側の不具合を許容しない例をいくつか体験しました。

 TOMIXのN700 のある車両の台車が曲線から直線部に移行する時に、決まって脱線してしまいます。 てっきり線路の不具合と思い、あれこれいじり回しましたが、その台車だけが問題を起こす事に疑問を感じ、じっくりと観察しました。 どうも台車の回転で引っかかる様で、しげしげ車体をみると、台車のコイルスプリング端部がフック側の導線に引っかかることが判明しました。 薄い銅板を挟んで見ましたが逆に悪さをしてしまいます。 そこで、組付ける時にスプリングの端部の位置を90度回転させた位置で注意深く組付けて見ると、見事に問題は解決しました。 半径 280mm の曲線からいきなり直線に移行する場合は、要注意です。 勾配変化も関係しているかもしれません。 また、24系客車が脱線する場合は、シャシーが組付け不良で少し浮いていたために脱線することもありました。 今まで問題無かったのにと思いながらも、いろいろ経験になりました。

 下の写真は、中央部のホームと手前の周回路です。 奥の方には引上げ線が見えています。 右の写真は東のゾーンで登山電車ユニットが見えています。

 下の写真は、南西のゾーンを見た状態です。 引上げ線とヤードの状態を見る事が出来ます。 右の写真は、転車台と扇形車庫を設置するスペースの状態です。

 引上げ線は、本線から分岐して合流し、旋回しながら下に下がっていきます。 そして転車台とヤードに向かう線に入ります。 鉄道線路と言うよりも、高速道路のジャンクションのようです。 最終的にどのような風景に仕上げるか思案のしどころです。

 ヤードのレイアウトボードも再利用品です。 レールは KATO のユニトラックを再利用し、やや強引に分岐を構成しました。 電気機関車や電車は脱線する事はないだろうし、SLはテンダー側から侵入するので脱線は少ないだろうなどと、たかを括っています。

 登山電車ゾーンは本線からの高さを確保するため、130mm もかさ上げをしました。 右の奥は、階段の踊り場になり、もし転落したら車両破壊は間違い無いので何か転落防止の何らかの対策が必要と思っています。

 次に、給電部の細工を紹介しましょう。 このレイアウトは、全体を2周するエンドレス構成ですので、電圧降下を心配して合計4ヶ所で給電することにしました。 東側と西側の上下段に設け、線路に薄板をハンダ付けして導線をつなげ、ベースの下でそれぞれを結合してコントローラに接続しています。 薄板は、KATO のフレキシブルレール用のジョイント(品番:24-810)の切れ端を再利用しています。 枕木の下を通すことで絶縁に配慮しました。

 配線は色分けしたつもりですが、長さが不足したためあり合わせのもので延長しました。 このため、どれがどれだか分からなくなったため、テスターで抵抗値をチェックしながら結線しました。 左右の線路は切断されているため抵抗値は無限大と思っていましたが、およそ 700Ωの抵抗値を示すので、疑問に思って調べてみると、なんと信号機の線路部分が原因でした。 線路の通電状態をセンシングしているようです。

 次は、ストラクチャを置いてみて、風景を作って行こう。

レイアウトプランの検討  レイアウト台の製作  ストラクチャを置いてみる