HOME >> 動力車の調査 > モータの特性調査 > 測定データ TOMIX モータ EF210-109
■ 測定方法
フライホイール方式によるモータ特性測定装置を使用する。 装置への取り付け状態は、「TOMIX モータ EF510-4」を参照してください。
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■ EF210-109 号機
モデルの品番 | 9142 |
モデルの品名 | JR EF210 100形電気機関車 (シングルアームパンダグラフ搭載車) |
発売時期 | 2013年 |
入手時期 | 2014年1月 新品購入 |
分解調査等 | マイコレクション EF210-109 |
測定日 | 2016/10/26 |
8ボルトを過ぎるあたりから突然特性が乱れてしまう。 これもED75-710 号機と同様に、損失トルクのデータにもハッキリと表れているので共振現象による機械的な原因と思われる。 一方では、電気的な損失を示す右のグラフには逆起電力の特性を綺麗に示しているのが対照的である。
■ 特性解析
次に、この測定データを用いてモータ特性を決める定数を求める。 解析方法は、「モータ特性のモデル化 改良版」に示す。 まず6個の定数を求める解析を実施する。
各特性はよく直線上に乗っており、推定しようとする定数は信頼性のあるデータとなりそうだ。 この結果得られた6個の定数と、それから計算されたモータ特性のデータを下に示す。
定数の推定値 | 特性線の勾配 | ||||||||
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Kt | Rm | λm | Ra | Ke | Eb | Nm-E | I-E | Tm'-Nm | Tm'-I |
277.6 | 11.73 | 0.00071517 | 10.4 | 0.00030186 | -0.121 | 3043 | 0.007839 | -0.008772 | 302.2 |
この計算された特性線を実測データの上に重ねた状態を下に示す。 計算された特性は赤線で示している。
各特性値共に実測値とよく合致しているので、推定した6個の定数は妥当な値であると判断する。