HOME >> 鉄道模型工作室 > 小型車両のメンテンナンス
しばらくの間、ほったらかしにしていた小型車両について、整理すると共にメンテナンスを実施した。 実は、80を超えた後期高齢者の考えることとして、楽しんできた趣味の後始末のことである。 ゴミとして一括して処分されるか、物置の隅に積み重ねられるか・・・・・・・。 あるいは、その手の方法により、わずかばかりの小遣いに換金されるか・・・・。 それは仕方がないことであるのだ。
幸いにも、自分には有力な後継者候補がいる。 今は大学や高校で勉学に励んでいるが、何時かは鉄道模型を引き継いでくれると思っている。 「RT鉄道の紹介」(2010/6/28)で紹介したR君とT君なのだ。 すぐには無理としても、彼らの定年後(?)には、もしかして振り返ってくれるかもしれないとの淡い気持ちでいるのだ。 そしてこのためにも、今のうちにガラクタ類を整理しておこうとしているのである。
■ 小型車の整理の方針
まず、あちこちにバラバラで保管していた小型車両類をまとめることにした。 特に、貨車類は種類が多くバラバラのので、車両ケースが残っていた車両を元の車両ケースに収めることにした。 レイアウトで走らせる場合には面倒であるが、後始末を優先させている。
小型車としてのBトレイン類は、新幹線、電車、客車、コンテナ、タンク車など、ケースに分けて保管しているので、これらは整理済みとしておこう。 下左の写真。
それ以外の車両として、KATOのポケットラインシリーズや、TOMIXのきかんしゃトーマスシリーズもあるが、これらは車両ケースに収めたままんあので良しとしよう。 そして、残ってしまったいろいろな車両を、上右の写真に示すように3個のケースに収めることにした。 その内容を下に示す。
最初の「小型機関車」のケースには、キットで組付けた小型蒸気機関車やKAWAIの機関車などを収めていいる。 さらに、これらの機関車の補機として使用する動力車や牽引する客車類もここに収納した。 次の「Bトレ機関車」のケースには、客車やコンテナなどの貨物をけん引する電気機関車とディーゼル機関車類をまとめており、客車ケースからはみ出した一部の客車もここに収めた。 最後の「小型車両」のケースは、どこにも入らなかった残り物のごった煮のケースである。
■ 小型機関車ケースの収納リスト
まず最初に、小型機関車ケースの収納物から見ていこう。
ケースに収納されている車両のリストである。
位置 | 車両番号と名称 | 形式 | 車体のメーカ | 品番 | 動力部 | 備考 | 走行状態 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
左1 | Baldwin 9 | Cタンク | トーマモデル | 0501 | 同左 | 金属組立キット | 走行良好、スロースタートOK |
左2 | Nasmyth Wilson 600 | A8 | ワールド工芸 | --- | 同左 | 金属組立キット | 右回りR177回れず、 左回り良好 |
左3 | 南薩鉄道 5号機 | Cタンク | ワールド工芸 | --- | 同左 | 金属組立キット | 動き出しに難あり、走行良好、要補機 |
左4 | Krauss 1412 | Cタンク | ワールド工芸 | --- | 同左 | 金属組立キット | 動き出しに難あり、走行まあまあ、要補機 |
左5 | 2286 | B6 | 河合商会 | KP-151 | モータを交換 | 従輪の首振り加工を実施 | 動き出しに難あり、走行まあまあ、要補機 |
左6 | 2272 | B6 | トーマモデル | 0452 | 同左 | 金属組立キット | 走行良好、スロースタートOK |
中5 | 2157 | B6 | 河合商会 | KP-150 | ※1 モータを交換 | 従輪の首振り加工を実施 | 動き出しに難あり、走行良、要補機、ギヤ音あり |
中6 | 2120 | B6 | 河合商会 | KP-152 | ※2 モータ撤去 | --- | |
中2 | DD351 | 凸形ディーゼル | アルナイン | 凸形ディーゼル | KATO 通勤電車2-18 | とても簡単なシリーズ | 良好 |
中3 | ED29 2 | EEタイプ | アルナイン | ハコ型電機 | KATO 通勤電車1-54 | とても簡単なシリーズ | 良好 |
中4 | ED14 1 | Cタイプ | MICRO ACE | A9246 | 同左 | 動き出しに難あり、走行良 | |
右1 | マニ | 荷物車 | GM | 117 | KATO 急行電車1 | 客車キットシリーズ マニ44形を短縮工作 | 良好 |
右2 | スハ 35 3 | オハ35形客車 | GM | 組付けキット 114 | KATO 急行電車1 | 組付けキット オハ35形2両セットを短縮工作 | 良好 |
右3 | スハ 35 4 | オハ35形客車 | GM | --- | --- | ||
右4 | --- | 木造2軸客車 | アルナイン | A1017 | --- | とても簡単なシリーズ | --- |
右5 | ハフ13 | ダブルルーフ客車 | --- | --- | --- | KATOのオハ30とワム8000を種車として短縮工作 | --- |
右6 | ハフ14 | ダブルルーフ客車 | --- | --- | --- | --- |
※1 モータを交換: オリジナル動力の作動が思わしくないので、Bトレ用モータに交換しました。 後日報告予定。
※2 モータ撤去: こちらの車両の動力が思わしくないので、モータとウォームギヤ部分を撤去しました。
重連用のダミー機関車としたいのですが、走行抵抗がかなりありますので無理のようです。
■ 小型蒸気機関車は動きが悪い!
自分の工作の腕の問題でもあるのですが、多くの機関車はぎこちない動きをしています。 このため、補機を連結して走らせるようにしています。 このような動きの悪い機関車の補機として使用するために、EL、DL、および動力車を搭載している客車と貨車をここに収納しているのです。
補機と重連させる場合、協調運転の具合が心配されますが、小型SLにはトラクションタイヤが装着されていませんので特性の違いは吸収されてしまい、重連させてもスムースに走っています。 動力車同士が引っ張りやっこや、押しやっこをしているとしても、重連特性の知見を生かして運用しています。
■ メンテナンスの実施
車両の破損などのチェックと共に、掃除と油さしを実施し、ひとつずつ作動の確認を実施しています。 テスト用レイアウトは、TOMIXのR177曲線路を用いて小判型にし、パワーパックはKATOのStandardSX を使用しました、
そして、動き出しに難があったり、走行がまずまずの車両は補機を使て運転させ、その走行に問題無いものは補機使用を前提として合格としています。
でも、これらの小型蒸気機関車を走らせるレイアウトは、改造したり解体してしまっているのだ・・・・・・・・・・・。
2022/12/8