HOME >> 鉄道模型レイアウト > 物置部屋のレイアウト 第3期工事 その1 その2 その3 その4

物置部屋のレイアウト 第3期工事 その4

■ 駅周辺に手を加える

 物置部屋レイアウトの第3期工事として、照明の設置と地面の仕上げの作業を再開しています。 今回は駅のプラットホームと駅前の街並みに手を加えています。

 工作後の写真ですが(事前の撮影を忘れていました)、いろいろな角度からの写真を下に示します。

 メリハリのある風景として、駅ビルを作ったのだが、奥にあるストラクチャが見え難くなってしまった。 今回の工作はこのあたりの街並みと、駅のプラットホームに照明を取り付けることにした。 奥にある2階(3階?)建てのビルは、TOMIX の高架駅B(店舗)4047 を改造したビルだが、この屋上にビヤガーデンを設けたいと考えている。 しかし、適切なストラクチャが見つかりません。 自作するのも面倒なので、当面はスペースを開けておくことにしている。

 

■ 駅前プレートの照明工作

 まず、駅前プレートに乗っかっている建物の照明工作から開始した。

 6個の建物への室内灯と2個の街路灯を付けることにしたが、試験点灯の時に暗い部分があったため、街路灯を1個追加し、さらに、高架駅B(店舗)を改造した店舗内が暗く、せっかくの店舗内の造作がみえないため照明を追加した。

 電源は、運転用のパワーユニットとは別の照明専用の電源を使用する予定で、供給電圧は12 Volt としている。 このため、LED 3個を直列に配列し、そこに一つのCRD入れた回路を基本ユニットにした。

 そして、この基本ユニットを束ねる配電盤をユニバーサル基盤を加工して作り、そこから電源へは、コネクタを使って配線する。 このため、メンテナンスのためにプレートを取り外すことは容易である。

 一部の部品は再利用しているものもあるため、回路途中にCRDが入っているが、そのまま活かしている。 また、この駅前プレートには、登山電車の高架駅が乗っかるため、この駅の照明のためのコネクタ(メス形)も設けることにした。

 建物を取り去った状態のプレートを下左に示す。 ついでに道路上の白線や横断歩道も書込んで見た。 またガードレールも設置し、街並みを整えてる。 下右の写真は建物用の照明で、プラスチック成型品のランナー部分を使って支柱とし、それにLEDを固定し、LEDには光拡散用のキャップもかぶせている。

 下左の写真の中央の建物は、KATO のオフィスビル1(品番:23-431A)である。 このストラクチャーは、各階毎に床(天井?)があるため、各階毎の照明が必要となってくるが、1階の天井に穴を開けて、2階にLEDが灯るようにした。 そして、2階の部屋の周りは0.3mm の半透明プラバンで周囲を覆い、LEDの光が直接漏れないようにしている。 1階と3階の照明は、床と天井を通った光で照らすようしているが、4回は暗いものの、他の階は明るく照らしている。

 上右の写真は駅ビルの照明である。 背が高いので上の方を照らすLEDと下の方を照らすLEDと2個使いである。 このビルは、当初から上下に分解できる構造にしていたので、作業は楽々であった。

 次に、TOMIX の高架駅B(店舗)4047 を改造したビルの照明を説明する。 このビルのストラクチャーは窓と天井がスモークの掛った透明なプラスチックで一体に成型されている。 当初は、中央部に開いた穴を利用し、他の建物の工作と同様な方法でLEDを光らせていたが、店舗の隅まで光らせることは無理であった。 このため、天井の上から、チップLEDを光らせて室内照明にすることにした。

 LEDは大奮発して3個も使用する。 まず、ユニバーサル基盤を小さく切り取り、スズメッキ線を用いて配線する。 ついでにCRDも配線代わりに組み込んでいる。 上左の写真。 この配線をハンダ付けした部分をやすり掛けして平面に削り(上右の写真)、その上にチップLEDをハンダ付けする。 下左の写真。

 ハンダ付けが完了したLEDを、スモークの掛った透明なプラスチックの天井に貼りつける。 右上の写真。 手前の二つの店舗と奥の角っこの店舗の天井からチップLEDにて店舗内を照明することとなる。 駅前プレートからは、中央の穴を通して配線し、銅線を巻き付けておく。 分解することを考えてハンダ付けは実施しない。

 次に、プレートの配電盤を説明する。 電源からの配線は、プレートの下を通してこの配電盤に接続する。 下左の写真。 オットー! コネクタの差し込みが反対だ! 赤い線をプラス側、黒い線をマイナス側として注意して工作しているのであるが、コネクタの接続時に間違えてしまうとアウトである。 先回は、この誤組み付け防止のため、ダイオードを組み込んでだか、今回はサボってしまった。 写真撮影とは言え、危ない危ない。 配電盤の裏側を下右の写真に示す。 コネクタは、家庭用の電気配線と同様に、上流側をオス、下流側をメスにして配線している。

 完成した街並みを目線を落として見た状態を下にしめす。

 

■ 登山鉄道の高架駅の照明

 この駅前ビルの2階には、登山鉄道の高架駅が接続しているので、このホームの照明も工作した。

 このホームは、TOMIXのミニホームセットを使用している。 屋根の無い部分には、再利用の街灯を使用したが、LED部分には、いつものように3mmのキャップを下からはめているが、今回は傘の代わりとして上からは5mmのキャップをかぶせてみた。 これが意外と光を拡散してくれた、眩しさを抑えてくれた。

 ホームの屋根裏には、チップLEDを使用した。 チップLEDを使用するため、そのベース基盤をいろいろ工作して来たが、多くの場合は失敗作であった。 ハンダ付けする時の熱で、プラスチックや接着剤が溶けたり変形したりして、使いも似ならないのである。 今回使用したのも、その中で何とか点灯したものである。1mmのプラ板に銅板を貼りつけて作ったのであるが、5個使用して2個だけ生き残ったものである。 大事な点灯品なので、アクリル系接着剤で周り固定しているが、見れたもんではないね。 でも屋根裏なので、直接目に触れないので良しとしよう。 光ってくれさえすればOKなのだ。

 駅前プレートと高架駅との配線を下左の写真に示す。

■ 点灯試験

 工作が完了したので、まず部屋の電気を消し、点灯試験を実施した。 右上の写真。 無事に綺麗に光ってくれた時は嬉しかったね。 しばし見とれていました。 そして、いろいろな角度からシャッターを押していました。

 改良すべき点はいろいろあるが、取りあえずOKとすることにした。 改良点は次の工作に活かすことにしよう。

 

■ 本線のホームの照明

 次に、周回路本線のホームについて、照明工作を実施した。 この駅は2面4線の島式ホームで、TOMIXの島式ホームセット(近代型、品番:4009他)を使用している。 そして我がレイアウトの正面に位置しているため、しっかりとした工作が必要であり、ホームの照明は屋根裏にコンパクトに設置する必要があった。

 そこで、チップLEDを使うことにし、幸いに名古屋のアメ横でチップLED用のパット(下左の写真)を入手していたので、これを使用することで、ハンダ付け作業の容易となり確実に工作出来るようになった。 

 また、上記の登山鉄道のホームでの改良点として、ホームの屋根は不透明なプラスチック製の材料ではあるがLEDの光が少し透過してしまっているので、対策が実施することにした。 下右の写真の様に、0.5mm の硬質塩化ビニール板(黒、製品名:サンデーシート)を適当な大きさに切り取、屋根裏に接着材で貼りつけている。 この板は全く光を通さないので、光を使う工作には重宝している。  (参考: 車速測定ユニットの製作 )  この遮光板の上にチップLED用のパットを貼りつけて、屋根板の光の透過を防止しようとするのである。

 チップLEDのハンダ付け作業は比較的簡単に出来た。 そして、屋根裏に貼りつけた状態を下に示す。 屋根付きホームは合計6個あり、柱の中央にLEDを設置したため合計18個使用した。 チップLED用のパットは9個入りを2セット購入していたので、ぴったりであったが、失敗は許されなかった。 また追加購入しておく必要がありそうだ。

 LED間の配線は0.4mm のスズメッキ線を使い、途中にCRDを挿入して回路を簡単にしている。 下左の写真。 ホームの一方の端をプラス側とし、他方をマイナスにして柱に沿わせてホーム面まで下ろすように配線している。 配線実施後、点灯チェック後、パットや電線をしっかりと接着剤で固定させている。 下右の写真。

 ホーム毎の連結は、導線に無理な力が掛らにように、2mm の小ネジ連結固定している。 上右の写真。 そしてホーム下の配線もスズメッキ線を使用している。 屋根から下りてきた配線はホーム下で結線するようにしている。 このとき、同じ極性の柱を隣合わせにして、ひとまとめで結線しており、プラスラインとマイナスラインを有効に配置した。 そして、電源からの配線にとは、前記のようにコネクタを使用して連結するようにしている。

■ 照明ラインの結線

 建物照明は、今回工作した駅前やホームだけでなく、ビル街や街中、あるいは機関区などもあり、今後の工作に合わせて、その配線方法を考えておく必要があった。 電源としては、運転用のパワーユニットとは別の照明専用の電源として、予備品のKATO製パワーパックスタンダードS(品番:22-012 )を使う。 パワーパックとはアクセサリーアダプター(品番:24-829)を介して接続する予定であるが、仕様を見るとアクセサリー用側面端子は、DC12V 3.6W であり、300mA しか流せないようである。

 今後照明ゾーンを増えてくると、これでは不足するので、車両走行用ソケットを使用することを想定している。 こちら側を使うと、max12V 13.5W なので 1.1Aまで使えそうだある。 さらに走行停止にすれば、照明を消すこともできるし、電圧を調整するば全体的な明るさも調整できる。 しかし、後進状態の選択もできるので、極性反転の防止策が必要になる。 

 この配線コネクタ類を上に示す。 白いコネクタがパワーパックに接続するコネクタで、KATOの場合は、側面端子にも、走行用端子にも接続できるのである。 分配用コネクタは7個の接続口があるので、増設にも充分対応できそうである。

 

■ レイアウトでの点灯

 準備が整ったので、レイアウトに設置し、部屋の明かりを消して照明を入れた。

 ホームの照明は効果的である。 苦労した駅前の明かりもかすんでしまうほどである。

  .

 

 この後、ブルートレインに変えて夜行寝台列車を走らせてみた。 人の気配の少ない閑散としたホームを静かに通り過ぎていく列車を見ていると、時間を忘れてしまいそうであった。 夜行列車を楽しむなら、ホームの人影もまばらの方がマッチするようである。

 そういえば、自分はブルートレインに乗った事が無いのだ。 もう40年以上も前の新婚旅行で、夜行寝台急行に乗った覚えがあるが、ブルートレインだったかは定かでは無い。

 夜行列車と言えば、43系の客車しか思い出せない。 通路や座席の下に寝ていた覚えがある。 独身時代の郷里への帰省では、準急電車の乗り継ぎだったし、レジャーとしての山登りは、仕事を終えてからの乗車であったので、駅で長い列を作っての席取り合戦であった。 みんな「カニ族」と呼ばれていた時代である。 その後、仕事では新幹線を利用し、レジャーでは車の時代に入っていたので、夜行寝台列車は必要としなかった。 鉄道に興味を持ちだしたのは、定年退職後のため、乗り鉄を楽しむ事は無かったのである。

 でも、鉄道はいいね。

 

 最後に、今回とりいれた細工を一つ紹介しよう。 そればビルの屋上にエコである。 植物を植えてみたが、あまりパットしないね。 花にするとか池を作るとかなど、もう少し工夫が必要ですね。 そして、ネオンサインが欲しくなってきました。 どこかに安いキットは無いだろうか。