HOME >> 動力車の調査 > モータの特性調査 > 測定データ > KATO 第4期モータ EF510-510

モータの測定データ KATO 第4期モータ EF510-510

 

■ 測定方法

 フライホイール方式によるモータ特性測定装置を使用する。 装置への取り付け状態やジョイントの連結方法は、「モータ特性を測定しよう その7  出来た」、および、「KATO製電気機関車 第4期 新サスペンション型のモデルのモータ」を参照してください。

 

  .

■ EF510-510 号機

モデルの品番 3065-2
モデルの品名 EF510 500 カシオペア色
発売時期 2010年12月
入手時期 2011年3月 新品購入
分解調査等 マイコレクション EF510 500番台
測定日 2016年10月14日

 モータのマーキングは両側に赤色。

 

 高速回転時に音が大きく、ビビるような音がする。 特に5ボルトを過ぎると心配になるが、実際の車両ではどうだったか確認する必要がある。 電流値のデータにも少し乱れがあるので、共振点の関係かも。 2015年3月に実施した無負荷走行時の電流・電圧特性とパターンが似ている点に注目する。

  .

 

■ 特性解析

 次に、この測定データを用いてモータ特性を決める定数を求める。 解析方法は、「モータ特性のモデル化 改良版」に示す。 まず6個の定数を求める解析を実施する。

 トルク関係のグラフでは、データが一様にそれなりにバラついているものの直線性があり、解析用としてはうれしいデータである。 解析結果の信頼性がアップするものと期待する。 この結果得られた6個の定数と、それから計算されたモータ特性のデータを下に示す。

定数の推定値 特性線の勾配
Kt Rm λm Ra Ke Eb Nm-E I-E Tm'-Nm Tm'-I
412.7 14.5 0.0002761 18.8 0.00042108 0.559 2306 0.001543 -0.009520 425.0

 

 この計算された特性線を実測データの上に重ねた状態を下に示す。 計算された特性は赤線で示している。

 各特性値共に実測値とほぼ合致しているので、推定した6個の定数は妥当な値であると判断する。 うれしいですね。